日光川水閘門…1

(『新日光川水閘門』のつづき)

206096.jpgさて、ご本尊たる現役、日光川水閘門であります。星霜を感じさせる、風化したコンクリートの肌をざらつかせた堤防の天端から、どこか大陸の城壁を思わせる風情の水閘門を望んで。

いかにも堅牢そのものな造作ながら、新しい方を眺めた目には、増水時の流下能力に限界がありそうなことは歴然と見てとれます。引退を間近に控えたこの時期に、訪ねられたことはある種幸運ではありました。

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まずは中央に2径間ある、通船水門から。その名のとおり、潮位が内水位より低いときは開放して、閘門を操作せずとも通船できるように設けられたもの。

もう引退へのカウントダウンが始まったせいでしょうか、扉体は塗り替えもされずすっかり色褪せて、刷毛目が出てしまっている痛々しい状態。中央の堰柱上、3灯式信号機が2基備えられているのに目を引かれます。

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信号機のある堰柱をアップで。信号機を趣味とされている方からすれば、道路ではとっくの昔に姿を消した灯器がまだ現役だったりして、水門設置のそれは穴場かもしれない‥‥などと、あらぬ方に考えが及ぶ船頭。

しかし、2灯式を備えた水門にはよく出会いますし、用途も理解できるものの、3灯式はハテ、必要なのかしらと素朴な疑問が。水門ならばまず、2灯で十分な気がするのですが。黄色はやはり、扉体の上昇・下降時に現示されるのでしょうかね?

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そして好物の閘門。低潮位のほかは常時通船を担うとあって、堰柱上の機器類や側面に掲げられた看板など、水門部分よりディテールもぐっと多く、イヤ、思った以上に魅力的ですわ!

通船シーンは叶わぬまでも、せめて観察できるところはこの目でしっかと眺めて、しゃぶり尽くして(?)からこの場を離れたいものと、真顔で脳内に誓うおっさん一人。

206100.jpg側面に掲げられたもろもろが気になって、近寄ってみました。右手の赤青ツートン(色褪せがひどいですが)の看板は‥‥ははあ、全く同じものが、新閘門の前にも掲げられていたなあ。

これは通航を待っている船艇に向けて、排水や扉体の運転など、作動ステップを示すためのものでしょう。左に備えたパトランプが点灯しているパートが、現在の状態というわけですね。手前に見える「着船スイッチ」なるものは、セルフ操作のためなのか、単に通航希望を管理者に知らせる呼鈴なのか、どちらでしょうね。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『日光川水閘門…2』につづく)

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