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中川口閘門…3

(『中川口閘門…2』のつづき)

206056.jpgハァハァハァ‥‥。
堤防の階段を駆け上がったところで、息を整えるのももどかしく見やると、船はすでに閘室を出て、ゲートは全開の状態。

出閘シーンを逃したならば、せめて、ゲートが閉じるところだけはものせねば! テラスに降りてよいポジションを探すいとまもなく、その場に立ったままシャッターを切る、切る!

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早くも閉じはじめた! もはや、一歩たりとも動く猶予はなし。ズームで思い切りたぐって、とにかく撮ることに専念。間の悪さを呪うより、扉体の運転に出くわせたことを感謝せねばと、暑苦しい気持ちを込めて一枚、また一枚。

扉体を見てもわかるように、中川口閘門は外扉室・内扉室、二組のマイタゲートを持つ複式閘門です。これはシリーズの最初にも触れたように、運河内がN.P.+0.2~0.4mと、朔望平均干潮面より少し高いくらいの水位に設定されていて、海面の方が低くなるときもあるため。

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ううう、閉じるとなると早いなあ。なかなか整わない息を落ち着かせながら、名残惜しい気持ちで扉体の裏側を見送ります。扉体の斜接部に見える、水密材の木の色が妙に生々しく感じられる一瞬。

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ゲートが完全に閉じたのを見はからって、離れていた「きよかわ」がぐるりと円を描いて戻ってきた‥‥。どうするのかしらと眺めていたら、扉体ギリギリまで寄せて、乗り組みさんがタモ網で清掃作業を始めました。ご苦労さまです。

というわけで、何とか扉体の運転シーンは写真に納めることができました。この勢いで後扉室も見て回るぞ!

206060.jpgガクガクする足にムチ打ちつつ、今度はゆっくり歩いて、名四国道の歩道に上がる階段、先ほどとは反対の北側に到着。ここなら南側より、いくらかは観察しやすそうではあります。

ご覧のとおり、橋上の歩道は防音壁が高々とつらなって、眺望はゼロといってよい厳しい環境。踊り場から後扉室だけはのぞけますが、視界は広くなさそうですね‥‥。
撮影地点のMapion地図

(29年5月3日撮影)

(『中川口閘門…4』につづく)

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タグ : 中川運河中川口閘門閘門

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