松重閘門ふたたび…5
(『松重閘門ふたたび…4』のつづき)

●前扉室、南側堰柱の先端部分を、ぐっとアップで見てみました。驚いたのが、エッジが極めてシャープであること。築85年ともなれば、表層の剥離による欠けくらいあって当たり前なのですが、見るかぎりその手のくたびれ加減が、まったく感じられない美しさです。
改修時、このあたりも徹底して補修されたのでしょうか。だとしたら素晴らしいですね。壁面の塗色も、12年前に訪ねたときよりずいぶん明るめになり、この点でも竣工当時の近代味(?)を感じさせ、好印象でした。

●扉体周りの観察によいポジションが取れないので、ここもやむを得ずズームで。角の部分に施された石張り、バイパスゲート周りは、船艇の接触から扉体を守るためか、一段張り出した形に造られているのが見て取れます。
ちなみに閘門のゲート寸法ですが、「鋼製ゲート百選」(技報堂出版)によると、径間9・1m、扉高9.09m(←原文は90.9mだが恐らく誤植)とあったものの、これが前扉室か、後扉室のものなのかは記述がありませんでした。施工会社は大同水道工業(株)だそう。
●松重橋より南側、堀川の下流を望んだところ。山王橋は工事をしているのか、「この先航路幅員減少」の横断幕が掲げられています。12年前に訪ねたときも、左手に私設の桟橋があり、プレジャーが数隻もやわれていましたが、今回は一隻だけでした。
もやう艇や横断幕の存在が、生きている可航水路としての雰囲気を盛り上げてくれ、よいものです。これで松重閘門が稼働していたら、最高なのですが。
●プレジャーといば、松重橋の西詰にもう一隻、小さなセンターコンソーラが。17ftくらいでしょうか、川走りにはもってこいのタイプですよね。
この艇の右、木の根元に隠れているモノ、船頭的には見逃せませんでした。コンクリートのビット! 閘門が竣工し、この船溜が整備された当時のものに違いありません。

●このままなら数年を経ずして、緑に覆われつくしてしまうでしょう。どこかけなげに感じられたその姿をカメラに収めて、松重閘門を後に次の目的地へ向かったのでした。
(29年5月3日撮影)
(『堀川口防潮水門…1』につづく)

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●前扉室、南側堰柱の先端部分を、ぐっとアップで見てみました。驚いたのが、エッジが極めてシャープであること。築85年ともなれば、表層の剥離による欠けくらいあって当たり前なのですが、見るかぎりその手のくたびれ加減が、まったく感じられない美しさです。
改修時、このあたりも徹底して補修されたのでしょうか。だとしたら素晴らしいですね。壁面の塗色も、12年前に訪ねたときよりずいぶん明るめになり、この点でも竣工当時の近代味(?)を感じさせ、好印象でした。

●扉体周りの観察によいポジションが取れないので、ここもやむを得ずズームで。角の部分に施された石張り、バイパスゲート周りは、船艇の接触から扉体を守るためか、一段張り出した形に造られているのが見て取れます。
ちなみに閘門のゲート寸法ですが、「鋼製ゲート百選」(技報堂出版)によると、径間9・1m、扉高9.09m(←原文は90.9mだが恐らく誤植)とあったものの、これが前扉室か、後扉室のものなのかは記述がありませんでした。施工会社は大同水道工業(株)だそう。

もやう艇や横断幕の存在が、生きている可航水路としての雰囲気を盛り上げてくれ、よいものです。これで松重閘門が稼働していたら、最高なのですが。

この艇の右、木の根元に隠れているモノ、船頭的には見逃せませんでした。コンクリートのビット! 閘門が竣工し、この船溜が整備された当時のものに違いありません。

●このままなら数年を経ずして、緑に覆われつくしてしまうでしょう。どこかけなげに感じられたその姿をカメラに収めて、松重閘門を後に次の目的地へ向かったのでした。
(29年5月3日撮影)
(『堀川口防潮水門…1』につづく)

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