松重閘門ふたたび…4
(『松重閘門ふたたび…3』のつづき)
●前扉室周りのディテールが眺められるところを探して、ウロウロするも厳重にフェンスで囲われており、網の目もカメラの鏡筒より小さく、どうにも具合の悪い状況。何とか写して、フェンスの針金をトリミングしたのがこの一枚です。
バイパスゲートの巻上機が、両岸とも草に埋もれずに観察することができました。

●こちらは仕方なく、フェンスに半ばよじ登って撮ったもの。ゲート周りをも少し近くで眺めてみたいのですが、これが精一杯です。
しかし、稼働していないとはいえ、水面に倒立像を映す姿は、現役時を髣髴させよいものです。新緑に見え隠れする堰柱も風情がありますね。
●南側からはどうにも撮りあぐねて、北側から狙おうと、松重橋の上に来てみました。あっ、ここもグローブ灯だ。柱や灯器周りの造作もより凝った、なかなか瀟洒なものです。
ここなら南側よりはイケそうかな‥‥と、閘門を振り返り振り返り、橋の真ん中あたりまで出てみると‥‥。

●むう、いい角度ではあるのですが、電線が横切ってしまうのが玉にキズ。それでも午前中の陽射しを浴びて、うっそりと立ついい表情をものすることができました。
尖塔のディテールのきめ細かさ、基部の流れるようなラインの処理や石張装飾‥‥。こうして橋上から眺めてみると、多くの目に見られることを意識し、「街場の閘門」として造られたことを改めて感じました。高い建物がなく、4本の堰柱が抜きんでていた時代、その存在感は想像以上のものがあったでしょう。こうして保存・顕彰されているのも、長きにわたり人々の目に鮮烈な印象を与え続けたからこそ、といった思いを強くします。

●ズームでたぐらずにはおれない、巻上機架台。こちらの方が浅い角度でねらえたので、伝動軸や減速装置がよく見えます。信号の灯器、こちらは下向きに角度がつけてあるのですね。前扉室の方が、堰柱の高さがあるからでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(29年5月3日撮影)
(『松重閘門ふたたび…5』につづく)

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バイパスゲートの巻上機が、両岸とも草に埋もれずに観察することができました。

●こちらは仕方なく、フェンスに半ばよじ登って撮ったもの。ゲート周りをも少し近くで眺めてみたいのですが、これが精一杯です。
しかし、稼働していないとはいえ、水面に倒立像を映す姿は、現役時を髣髴させよいものです。新緑に見え隠れする堰柱も風情がありますね。

ここなら南側よりはイケそうかな‥‥と、閘門を振り返り振り返り、橋の真ん中あたりまで出てみると‥‥。

●むう、いい角度ではあるのですが、電線が横切ってしまうのが玉にキズ。それでも午前中の陽射しを浴びて、うっそりと立ついい表情をものすることができました。
尖塔のディテールのきめ細かさ、基部の流れるようなラインの処理や石張装飾‥‥。こうして橋上から眺めてみると、多くの目に見られることを意識し、「街場の閘門」として造られたことを改めて感じました。高い建物がなく、4本の堰柱が抜きんでていた時代、その存在感は想像以上のものがあったでしょう。こうして保存・顕彰されているのも、長きにわたり人々の目に鮮烈な印象を与え続けたからこそ、といった思いを強くします。

●ズームでたぐらずにはおれない、巻上機架台。こちらの方が浅い角度でねらえたので、伝動軸や減速装置がよく見えます。信号の灯器、こちらは下向きに角度がつけてあるのですね。前扉室の方が、堰柱の高さがあるからでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(29年5月3日撮影)
(『松重閘門ふたたび…5』につづく)

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