松重閘門ふたたび…2

(『松重閘門ふたたび…1』のつづき)

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まずは、堰柱間に渡された巻上機室‥‥いや、巻上機架台とでも申しましょうか。中央に据えられたモーターから、減速機を介して左右に伝動軸を伸ばし、スプロケットを回す仕組みが見てとれます。仕組みは三栖閘門のそれと略同のようですね。トラスはあちらが上路式、こちらが下路式(といっていいのか?)の違いはありますが。それにしても、きれいに塗装されているなあ。

トラスの構造はもとより、桁下に取り付けられた信号の灯器、ゲートのチェーンと、巻上機室をケーシングした昨今の水門には見られない、ディテール豊富なチャームポイントといってもよい部分。左上に見える点検用扉、ドアノブもしっかり真鍮色に輝いて、復元の際に塗装と手入れが、細部まで入念に施されたことがわかり、嬉しくなります。

206007.jpg12年前の訪問時は、取付痕が見られたのみだったランプケース、ご覧のとおり堰柱の重厚な意匠にぴったりの、立派なものが取り付けられていました。

当時のパーツ図面が残っていたのでしょうか。銅色(本当に銅か、塗装で表現しているのかはわかりません)に輝く八角断面の照明は、これ単体のみでも存在感十分で、近寄ったらまず目を奪われるでしょう。


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206009.jpg東側、松重閘門公園から見た後扉室ゲート。どこか古風な尖塔タイプの堰柱に、メカニカルなむき出しの巻上機架台、実にメリハリ(?)のある魅力にあふれています。閘室は埋め立てられていますが、コンクリート法面の護岸はそのまま残され、往時をしのばせてくれます。埋め立てた表面には雑草が茂っていますが、ときどき草刈りでもされているのか、背丈がそろっているので荒廃感はありません。花壇もよく整備され、ツツジがきれいに咲いていました。

堰柱内側、戸当り部分のアップ。三栖閘門、新井郷川閘門と同型式のストーニーゲートで、梯子状のローラーが扉体とは別に吊り下げられ、上下していました。戸溝近くに見えるワイヤーは、ローラーのものでしょうか。

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少し引いて、扉体を眺めたところ。前回来たときは、扉体は取り外されてコンクリートに代替されたと思っていたのですが、チェーンのリンクの埋まり方や、扉体のキャンバー(丸み)をそのままなぞっていることなどから、扉体の周りに型枠を作り、コンクリートを流し込んだと考えた方がよさそうです。何やら、老朽化した鋼アーチ橋にコンクリートを着せて、鉄骨コンクリート橋に変身させた例を思い出しました。

ゲート形式や外観のデザインなど、兄弟のようによく似ている三栖閘門と違い、スキンプレートを張ったキャンバー面は、高水位である堀川側を向けてあることがわかります。右手前、草に埋まっていますが、排水用バイパスゲートの巻上機らしいケーシングも見えますね。

(29年5月3日撮影)

(『松重閘門ふたたび…3』につづく)

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タグ : 松重閘門 中川運河東支線 閘門

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