2月26日の運河風景…2
(『2月26日の運河風景…1』のつづき)
●船長にお話をうかがいつつ、最前列席から眺める新芝運河。普通の部屋っぽい(?)内装の質感のせいか、大きな窓越しに流れてゆく運河風景が、何だかとても新鮮。
いつもなら、行き足なりの風を顔に受けるという、感覚の先入観が新鮮さを感じさせるのでしょう。よく効いた暖房にヌクヌクしながら、川景色を見られるというだけで特別なことに思えてしまうあたり、何とも安上がりではあります。

●新芝北運河との十字流に入ったところで、撮影のためいったん停止したので、船尾に出てみました。改架成った、新しい鹿島橋を撮っておこうと思って(前回、工事中の光景は『7月10日の水路風景…6』参照)。
見るからに軽快そのものの桁と、がっしりと頼もしそうな橋台。戦前の鈑桁橋がなくなったのは残念ですが、一径間となり間口が広くなったことで、奥の船溜にもやうフネブネも出入りがしやすくなったでしょう。今度自艇で訪ねたら、初くぐりしてみよう。
●提案させていただいたのは「一筆書きコース」でしたから、新芝北運河→芝浦西運河→新芝南運河→新芝運河‥‥と、扇の中骨を縫うような形で、高浜西運河へ出るつもりだったのですが!
新芝南運河を、新芝運河との丁字流まで出たところ、テラスの柵にご覧の横断幕が掲げられていました。ありゃりゃ、高浜西運河には抜けられないのかしら?

●左に目を向ければ‥‥ううむ、警戒船が腰を据えていますねえ。せめて「喰われるトラス」・芝浦橋だけでもご紹介できればと、警戒船にお願いして、途中まで入れてもらうことも考えたものの、ここで船長からご意見が。
船長によると、新芝運河~高浜西運河の接続部は浅く、本艇での通航は不可とのこと。なるほど、小さな私の艇では余裕しゃくしゃくでも、この艇の上部構造や船体規模を考えたら、ずっと喫水は深いに違いありません。安全第一、ここは大事を取っておきましょう。

●ふたたび芝浦西運河に戻ったところで、ちょうど視界に入った、好みのタイプの曳船を一枚。塗色は色褪せて錆が浮き、もう長い間動いていないようですね。
さまざまな意味で厳しい都内の内水では、貴重となった寂寥感あふれる風景。もやわれたまま、静かに朽ちつつあるフネブネがそこここで見られたのは、ついこの間のことのように思えたのですが、今や珍しく感じられるほどになりました。
(29年2月26日撮影)
(『2月26日の運河風景…3』につづく)

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いつもなら、行き足なりの風を顔に受けるという、感覚の先入観が新鮮さを感じさせるのでしょう。よく効いた暖房にヌクヌクしながら、川景色を見られるというだけで特別なことに思えてしまうあたり、何とも安上がりではあります。

●新芝北運河との十字流に入ったところで、撮影のためいったん停止したので、船尾に出てみました。改架成った、新しい鹿島橋を撮っておこうと思って(前回、工事中の光景は『7月10日の水路風景…6』参照)。
見るからに軽快そのものの桁と、がっしりと頼もしそうな橋台。戦前の鈑桁橋がなくなったのは残念ですが、一径間となり間口が広くなったことで、奥の船溜にもやうフネブネも出入りがしやすくなったでしょう。今度自艇で訪ねたら、初くぐりしてみよう。

新芝南運河を、新芝運河との丁字流まで出たところ、テラスの柵にご覧の横断幕が掲げられていました。ありゃりゃ、高浜西運河には抜けられないのかしら?

●左に目を向ければ‥‥ううむ、警戒船が腰を据えていますねえ。せめて「喰われるトラス」・芝浦橋だけでもご紹介できればと、警戒船にお願いして、途中まで入れてもらうことも考えたものの、ここで船長からご意見が。
船長によると、新芝運河~高浜西運河の接続部は浅く、本艇での通航は不可とのこと。なるほど、小さな私の艇では余裕しゃくしゃくでも、この艇の上部構造や船体規模を考えたら、ずっと喫水は深いに違いありません。安全第一、ここは大事を取っておきましょう。

●ふたたび芝浦西運河に戻ったところで、ちょうど視界に入った、好みのタイプの曳船を一枚。塗色は色褪せて錆が浮き、もう長い間動いていないようですね。
さまざまな意味で厳しい都内の内水では、貴重となった寂寥感あふれる風景。もやわれたまま、静かに朽ちつつあるフネブネがそこここで見られたのは、ついこの間のことのように思えたのですが、今や珍しく感じられるほどになりました。
(29年2月26日撮影)
(『2月26日の運河風景…3』につづく)

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