新砂水門・本船通航!…2

(『新砂水門・本船通航!…1』のつづき)

195076.jpg船は最微速か、プロペラを留めてほとんど惰性で進んでいるようで、水線周りにはほとんど波立ちが見られません。

じりじりと迫ってくる黒い船首を見守っていると、水門を離脱するのをまるで待ち構えていたかのように、クレーンのジブがぐっと頭をもたげ始めました。おお、何が始まるのかな?


195077.jpgエンジンの爆音が高まり、舷側から白波が立ち始めるのと歩を合わせるようにして、クレーンは右舷側に回転しながら、ジブを高々と掲げたのです。

それはどこか、つつがなく水門通航を終わって、広いところへ出た解放感からウーンと伸びをしているような、一仕事終えてリラックスした表情に見えたものでした。



195078.jpg
船…プッシャーバージ「第三十八共栄丸」は、徐々に行き足を増して船首波を立て、正横を航過。クレーンはというと、首尾線方向に向き直り、グラブを開きながら引き揚げ始めました。

195079.jpg
イヤ~、一面白かった逆光時とはうって変わり、青い空が目に沁みるよう。9月11日からのタイトル画像は、この少し後のシーンです。タイトル更新時にお知らせしたとおり、押船は「第三十七共栄丸」。

クレーンはグラブをホールド上に下ろしては砂をつかみ、またグラブを開いて砂を落とす、という動作を繰り返しており、間近ということもあって珍しく見物。荷役のウォームアップとして、あらかじめ砂をほぐしておいた方が作業がはかどるのかしら?

195080.jpg
砂をつかんではぶちまけ(?)しつつ、西航してゆく共栄丸二隻。この後右に折れて砂町北運河へ入り、積み荷を降ろすわけです(過去ログ『大迫力の荷役風景』参照)。

いや~、いいシーンに出会えたものじゃと、後ろ姿を見送りつつ余韻にひたるおっさん。数少なくなったとはいえ、業務船が利用する、正真正銘、文字どおり現役の運河として活用されている水路をホームグラウンドとしている幸せ、ここに極まるものがありました。

なお、25年4月29日よりと、27年5月17日からのタイトルにも、それぞれガット船、プッシャーバージの写真を掲げています、ご参考まで。

(28年9月10日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
関連記事

タグ : 砂町運河 新砂水門 曳船

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する