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阿賀野川頭首工を愛でる…1

(『頭首工の見える宿!』のつづき)

193071.jpgホテルさきはなを勇躍出発、気持ちのよい木立ちの間をしばらく進むと、右手に倉庫らしい建物が。壁には「阿賀野川頭首工資材格納庫」とありました。水防資材を保管しているのですね。

看板の下には 「設計積雪量1.3m」「下記の積雪量を越えるときは雪おろしをしてください」との表示もあり、豪雪地帯であることが感じられます。いわば、屋根の耐荷重表示といったところですね。

左手奥はもう、管理橋の取り付け道路で、ちょうどクルマが出てきたところです。幅が狭いため交互通行で、両橋詰に赤い×と緑の〇が表示される信号が設けられ、交通整理をしていました。

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橋は高度を上げつつ木立の間を抜け、視界が開けるといよいよ、お待ちかねのご本尊が間近に。すでに舟通しの擁壁や堰柱も見え、自然に足も早まろうというもの。

朝の曇天がウソのように、ちぎれ雲がぱらぱらとあるばかりの快晴! 山肌も川面も午後の日差しを浴びて、この日この時の訪問を待っていてくれたかのように輝いています。いや、いいタイミングで訪ねられたものでした!

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勾配を登りきったところで目線を吸い寄せるのが、最初の堰柱に掲げられた銘板。タタミ四畳敷きもあろうかという、大きくて立派なものです。

堰堤全長206.4m、諸々のゲートを含めた全径間が7、昭和41年3月竣工。ちょうど50年目を迎えたことになりますが、この後方々を眺めまわしてみて、竣工半世紀を経たとは思えないほど、美しく保たれていることに感心したものでした。

193074.jpg最初の堰柱の横から、上流側に通路が伸びている建物は、運転室を兼ねた管理棟ですね。恐らく遠隔監視・制御となり、こちらはあまり使われていないのか、手入れにところどころ甘いところがあり、年齢相応といった古び方ではあります。

下の写真でもわかるように、櫓の上に2階建てを乗っけたような構造です。これは後ほど、下に降りたときに見にいってみましょう。

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管理棟に接して設けられている樋門が、左岸取水口。頭首工自体が灌漑施設なのですから当然ですが、ここから用水路に取水しており、対岸にも同様のものがあります。

管理棟の真横、ちょっと岸壁ぽくて惹かれるものがありますね。船での資材荷役とかあったのかなあ、などと妄想しましたが、ビットやアイなど繋船設備のたぐいが見られなかったので、これは単なる護岸と考えてよいでしょう。
撮影地点のMapion地図

(28年5月28日撮影)

(『阿賀野川頭首工を愛でる…2』につづく)

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タグ : 阿賀野川阿賀野川頭首工樋門

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