最狭水路打通の日!…4

(『最狭水路打通の日!…3』のつづき)

あ の 艇 が い な い 。
いやもう、眼をひん剥いたの何の。大げさでなく船頭の目ん玉には、

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こう見えた!
ちなみに脳内に鳴り響いた擬音は、尾田栄一郎ばりの「ドン!
(『集中線追加ツール』をお借りして作成しました。)

ワケあり!レッドゾーン」出演時に、お願いしたのをオーナーが聞き届けてくださったのか、単なる偶然か、いずれにせよめったにない僥倖に、もの凄い確率で出くわしたことは間違いありません。

192047.jpg風は微風ながらあり、ニュートラルで留まっていても、我が木っ端ブネは刻々とその姿勢を変えてゆきます。チルトアップで瞬発力も極端に落ちていることもあり、同じポジションを維持し続けるのは難しい状況。即座に応戦を決意せざるをえません。

高欄にもたれて見下ろすおじさまたちに、手を振る余裕もすでになし。フェンダーレッコー、前進最微速!


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福島橋は北側がRC桁、南側がリベット組みの鋼桁で、永代通りを渡しているだけあり、幅の広さも結構なもの。

これが大島川南支川でなければ、「くぐりでがあるなあ」などとつぶやきながら、頭上の変化を楽しんだことでしょう。もちろんそんな余裕はない(断言)。

192049.jpg魚探は相変わらず感なしだわ、朽ちた沈船らしき残骸がむくろをさらしているわと、空恐ろしい光景を横目でチラチラ見ながら、乏しい脳ミソを遠心力ではじけ飛ぶ(うそ)ほどフル回転させ、作戦を練る船頭。

積年のもやもやが吹き払われた瞬間を迎えて、橋桁にぶら下がって逆上がりをしたくなるくらい、嬉しくてたまらない気持と、街場の水路の中では究極の難所といってよい区間を前に、逃げられない緊迫感がないまぜとなった、この時の心持ち‥‥。
その複雑さは、とても一言ではいいあらわせません。

おつむをブン回しつつ、時間を稼いだつもりで、ゆっくり歩かせたといってもたかが数10m。

あっという間に目前です。

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まあ、不出来な写真ではありますが、船頭にとっては長年の念願がかなった(いや、まだこの時点ではかなっていないか)、本当にほんとうに嬉しい、まさ記念すべき風景でありました。お目汚し恐縮ながら、しばらくタイトルに掲げさせていただきます。

さて、歩かせながら考えた作戦(でも何でもない)とは、以下のようなものでした。

1)最初のポジションをできるだけ左舷側に取り、ニュートラルで流しながら桟橋へソフトに達着。
2)右手で桟橋の杭をつかみ、面舵を切りながら一瞬前進に投入し、パワーで右舷側に頭を振らせる。
3)角度が決まったら舵中央に戻し、再度前進に投入、そのまま護岸にぶつけにかかる。


うまくいくかどうかはわかりませんでしたが、何はさておき、我が艇が名誉の負傷を受けても、人さまの桟橋や艇を傷つけないのが大前提と、考えた末しぼり出した算段ではありました。
さあ、進もうか!
撮影地点のMapion地図

(28年5月8日撮影)

(『最狭水路打通の日!…5』につづく)

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タグ : 大島川西支川 江東内部河川 橋の裏側

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