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散りぎわのお花見水路…7

(『散りぎわのお花見水路…6』のつづき)

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並んだ台船と、足場で狭まっている区間で曳船が徐航したため、だいぶ追いついてきました。足場の西端をかわしたところで、爆音を高めて離れゆく曳船とバージを、ズームでたぐり寄せて一枚。

中央線の擁壁に設けられた、通路を支える持ち送りが圧縮されてズラリ、といった感じで、手前にある錆色の足場や架線柱もありと、金属分多めの印象的なシーン。

190032.jpg御茶ノ水駅の駅舎直下から見上げたところ。法面に多数のボルトを打ち込んだ、コンクリートの肌も真新しい保護工が姿を現していました。

堀割区間全体に渡って、主に南岸の擁壁や法面の強化、更新工事が数年越しで続いているのはご存じのとおりですが、この念の入った仕上がりを目の当たりにすると、工期の長さもむべなるかなと思います。


190033.jpgおおお、だんだん花筏っぽくなってきたぞ! ピンボケになってしまいましたが、この時期の川面でしか眺められないと思うと、安上がりにもテンション上昇。

しかし、沿岸に桜を見なくとも、濃厚に桜の存在を感じられるなんて、何だか素敵じゃないですか。



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水道橋下流、分水路疏通口に近づいたところで、曳船とバージが再び減速、追いついてしまいました。あっ、右上の赤い部分、花が咲いているのでしょうか、新緑とコントラストをなしてきれいですね。

減速すると同時に、バージが羽板をあおって右に寄せたのを見て、「これはもしかして、『水路をゆく』の取材のときと同じかも」と思っていたら、やはりティラーを握る乗り組みさんから「追い越してください!」と、声がかかりました。お礼をいって、ありがたく追い越させてもらうことに。

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左にはフェンスが張られ、大きく基礎護岸も張り出しているので、バージにできるだけ寄せてすり抜け。かなりギリギリでしたが、この狭さを体験したやつがれとしては、フェンダーを出すまでもない(威張るようなことか)と、つつがなく追い越し終了。

なぜ2回とも、ここで追い越しの指示が出たかというと、分水路疏通口は基礎護岸の張り出しがなく、北岸(右手)に寄せても安全なこと、三崎町中継所に到着した後は、いったん日本橋川に入ってバージを転回させ、またすでに横付けしているバージの入れ替え作業もあるため、長時間河道を塞ぐということもあると思われます。プレジャー、業務船含め通航量も増えたので、気遣われることも少なくないことでしょう、本当にご苦労さまです。
撮影地点のMapion地図

(28年4月9日撮影)

(『散りぎわのお花見水路…8』につづく)

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タグ : 神田川曳船

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