最上川舟下りを楽しむ…8
(『最上川舟下りを楽しむ…7』のつづき)

●仙人堂のすぐ下流にもやっていた船、「しらいと1号」。状態から考えて、もう長い間使われずに、ここに繋いだまま放置されているようですね。この向こうにも同型の船がもう一隻いて、少し傾斜していることから、浸水もしくは岸に乗り上げているようです。
現存の2船社で使われていたものなのか、もう廃業した船社のものか‥‥。そのスタイルと、誇らしげな「WaterJet」のロゴがいかにも昭和40年代チックで、最上川で過ごしてきた年月の長さが思われました。
●おおお、今度の遷急点は規模、勾配ともに大きそうだ‥‥。
しかし、考えてみると、遷急点の処理というのも難しそうですね。船にとっての障害を取り除こうと、全幅に渡って掘り下げてしまったら、上流側の水深が減ったり、流速が速くなって、かえって困ったことになるのは目に見えています。ちょうど堰を一径間のみ開放するような感覚で、必要最低限の航路幅のみ確保するしかないのでしょう。

●いやもう予想どおり、今までで一番の激しさ。渦を巻き、砕ける波がしらが陽光を反射してキラキラと輝く、美しくも怖気をふるう川景色こそ、日本三大急流の証であります。
●流れが緩くなると、名所の一つである白糸の滝が見えてきました。ガイドさんの説明によれば、落差実に120m、河畔の落とし口に見えるのは不動堂で、鳥居と祠の丹塗りが緑に映え、箱庭か一幅の絵のよう。「日本の滝百選」に選ばれたのもうなずけます。
滝や落差がつくる瀑布というのは、船も通わない山中深くにあるものという先入観がありますから、可航河川から、しかも結構な大きさの船に乗ってゆったりと、こんなにたくさんの滝を眺められるなんて、実に新鮮なものがありました。

●ガイドさんより、間もなく草薙港に到着しますとのアナウンスが。航路延長12km、「日本一長い川下り」を自称する芭蕉ラインの旅も、お別れが近づいてきました。
ここで初めて、大きなコンクリート造りの建物が出現、目線が吸い寄せられました。河畔に建てられたこの手のものといえば、発電所が真っ先に思い出されますが、それにしては背後の斜面に水圧鉄管が見えない‥‥。手前で波をたてる、恐ろしげな岩に意識を奪われつつも、近づいてくる建物から目が離せません。
【撮影地点のMapion地図】
(27年11月22日撮影)
(『最上川舟下りを楽しむ…9』につづく)

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●仙人堂のすぐ下流にもやっていた船、「しらいと1号」。状態から考えて、もう長い間使われずに、ここに繋いだまま放置されているようですね。この向こうにも同型の船がもう一隻いて、少し傾斜していることから、浸水もしくは岸に乗り上げているようです。
現存の2船社で使われていたものなのか、もう廃業した船社のものか‥‥。そのスタイルと、誇らしげな「WaterJet」のロゴがいかにも昭和40年代チックで、最上川で過ごしてきた年月の長さが思われました。

しかし、考えてみると、遷急点の処理というのも難しそうですね。船にとっての障害を取り除こうと、全幅に渡って掘り下げてしまったら、上流側の水深が減ったり、流速が速くなって、かえって困ったことになるのは目に見えています。ちょうど堰を一径間のみ開放するような感覚で、必要最低限の航路幅のみ確保するしかないのでしょう。

●いやもう予想どおり、今までで一番の激しさ。渦を巻き、砕ける波がしらが陽光を反射してキラキラと輝く、美しくも怖気をふるう川景色こそ、日本三大急流の証であります。

滝や落差がつくる瀑布というのは、船も通わない山中深くにあるものという先入観がありますから、可航河川から、しかも結構な大きさの船に乗ってゆったりと、こんなにたくさんの滝を眺められるなんて、実に新鮮なものがありました。

●ガイドさんより、間もなく草薙港に到着しますとのアナウンスが。航路延長12km、「日本一長い川下り」を自称する芭蕉ラインの旅も、お別れが近づいてきました。
ここで初めて、大きなコンクリート造りの建物が出現、目線が吸い寄せられました。河畔に建てられたこの手のものといえば、発電所が真っ先に思い出されますが、それにしては背後の斜面に水圧鉄管が見えない‥‥。手前で波をたてる、恐ろしげな岩に意識を奪われつつも、近づいてくる建物から目が離せません。
【撮影地点のMapion地図】
(27年11月22日撮影)
(『最上川舟下りを楽しむ…9』につづく)

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