最上川舟下りを楽しむ…4

(『最上川舟下りを楽しむ…3』のつづき)

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遷急点――いや、早瀬とでも呼べばいいのでしょうか、まあ、遷急点がすっかり気に入ったので、これで押し通します――をクリアし、流れが緩くなったところで、初めて反航船にでくわしました。船名は第十五芭蕉丸。

古口に回航するのでしょう、乗っているのは船頭さん1人きりで、こちらを認めるや大きく手を振ってきました。収容力第一のだんびろな船形ながら、船首はあくまで鋭く、凌波性重視の造りであることが見て取れます。

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第十五芭蕉丸は、爆音を高めると、勇壮な船首波を立て遷急点の荒波に挑んでゆきました。う~ん、こういう姿を目にすると、遡上する便に乗りたくなるなあ。残念ながら、客扱いは下航のみですが‥‥。(←訂正。往復の乗船は可能です。遡上便のみの片道はないようですが。)

芭蕉丸船隊、すべて船外機装備で、主機のほか漏れなく補機を備えているあたりにも、急流をしのぐ厳しい航路環境が感じられます。後姿を見送って初めて気づいたのが、船頭さんはステアリング(舵輪)でなく、船外機のティラー(舵柄)を直接握って操縦しているということ。大きな船外機のトルクに抗して、狭い船尾のデッキでティラーを操るのは、素人船頭から見ると相当の修練が要りそうに思えますが、どうなんでしょうか。

183023.jpgそしてまた遷急点が‥‥むう、これは岩が透けて見え、落差といってもおかしくないくらい。その波を噛む恐ろしげな様子を、首をすくめて見送ります。

江戸時代の水運全盛期から、こうした洗岩や瀬を砕き、また掘り下げて、営々と航路の啓開と維持への努力を重ねて今日があるわけですが、建機もない時代、しかもこの急流での河川改修はどれほど大変なことであったか、気の遠くなる思いです。

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やがて右手は、急峻な山肌が迫り、そのまますとんと川面へ落ち込むような地勢になってきました。まさに最上峡と呼ぶべき区間に入ったのです。

斜面には、写真のように小さな滝が見られるようになりました。可航河川から滝が見上げられるというだけで珍しく、浅い谷筋を作って流れ下るさまをしみじみ鑑賞。

183025.jpgここで鴨さんの群れに遭遇。最上川で初めて見る水鳥、流れの緩い場所とはいえ、東京の川とくらべれば結構な流速です。泳いでいてくたびれないのかしら?

ガイドさんも、鴨たちがいることを話題にし、「はぁ~めんこい!」とお国なまりでコメント。水際に姿を隠せる草むらも多いですから、流れの速さはともかく、鴨たちが暮すには環境のよい場所なのかもしれません。


(27年11月22日撮影)

(『最上川舟下りを楽しむ…5』につづく)

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タグ : 最上川 最上峡芭蕉ライン

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