最上川舟下りを楽しむ…1
(『最上川舟下りを楽しむ…0』のつづき)
●今回お世話になる船社、最上峡芭蕉ラインの拠点である古口港の本屋は、別名「戸沢藩船番所」といって、その名のとおり、藩政時代にあった舟運のお役所をイメージしたもの。待合所としてだけでなく、物産館や食事処も兼ねていて、すでに多くの人で賑わっていました。
ちなみに最上川には、高屋を発着点とし最上峡を周遊、対岸の仙人堂への上陸コースもある義経ロマン観光、ずっと上流の村山市で、文字どおり渓流下りを楽しめる最上川三難所舟下り(山形県観光情報ポータルより)があるのですが、最も長い距離を乗っていられることもあり、芭蕉ラインを選ぶことにしました。機会があったら、他の船社も利用してみたいものです。

●出港まで少し時間があったので、まずは川景色とご対面したくなり、小走りに河畔へ。桟橋を見下ろすところまで来ると‥‥、おおお! 霧のたなびき具合も塩梅よろしく、まことにしっとりと、幻想的な川景色!
川面を見渡すと、桟橋の前後や対岸に至るまで、10隻を下らない船影がもやい、盛業ぶりが感じられます。こんな山深い水路に、これだけの動力船がひしめき合っているというただそれだけで、水運バカとしては感動ものの風景。
斜面を下る通路や桟橋に、頑丈そうな屋根が設けられているのは、積雪時を考えてのものでしょうか。そういえばここ、こたつを入れた雪見船も運航しているんですよね。

●上とほぼ同じ位置から、上流側を見たところ。樋門の巻上機室の側面、時計が備えてあるのにびっくり。観光地ならではのサービスといったところでしょうか。
眺めていると、霧は周囲の山肌や田んぼから、渦を巻いて次々と湧きでてくるのです。あまり山に縁がないこともあり、霧が産まれる瞬間を目の当たりにするのは、もちろん初めて。霧にかすむ、山間の川景色の素敵なことったら! いや、朝一番の便にしてよかった!
●船番所と桟橋の中間あたり、先ほどの看板船とほぼ同じものが。こちらは乗って記念撮影ができるみたいですね。
芭蕉丸というと、松島で乗った第三芭蕉丸(『第三芭蕉丸の船旅…1』ほか参照)が思い出されました。そういえば電話で船社に問い合わせしたとき、係の方は「芭蕉さん」と、うやうやしく口にされていたっけなあ‥‥。松尾芭蕉がもたらした恩恵の大きさ、はかりしれないものがあります。

●出港時刻が迫ると、呼び出しのアナウンスがかかり、係の方の誘導で桟橋へ。階段や桟橋の構造からみて、増水期と減水期では、相当の水位差があるみたいですね。
できるだけ長く乗って、かつ川景色もたくさん眺めたい、という下世話な欲望から、昨年開設されたこの上流8.5km、元合海からの航路(同社サイト『舟下りの楽しみ方』参照)について問い合わせてみたのですが‥‥。
原則団体さんのチャーター便のみで、一隻分の料金を払えば人数は問わないが、小人数でチャーターできるような小型の船はなく、60人乗りのみでの運航とのことでした。う~ん、残念ですが、定期航路化を待つしかないようです。
(27年11月22日撮影)
(『最上川舟下りを楽しむ…2』につづく)

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ちなみに最上川には、高屋を発着点とし最上峡を周遊、対岸の仙人堂への上陸コースもある義経ロマン観光、ずっと上流の村山市で、文字どおり渓流下りを楽しめる最上川三難所舟下り(山形県観光情報ポータルより)があるのですが、最も長い距離を乗っていられることもあり、芭蕉ラインを選ぶことにしました。機会があったら、他の船社も利用してみたいものです。

●出港まで少し時間があったので、まずは川景色とご対面したくなり、小走りに河畔へ。桟橋を見下ろすところまで来ると‥‥、おおお! 霧のたなびき具合も塩梅よろしく、まことにしっとりと、幻想的な川景色!
川面を見渡すと、桟橋の前後や対岸に至るまで、10隻を下らない船影がもやい、盛業ぶりが感じられます。こんな山深い水路に、これだけの動力船がひしめき合っているというただそれだけで、水運バカとしては感動ものの風景。
斜面を下る通路や桟橋に、頑丈そうな屋根が設けられているのは、積雪時を考えてのものでしょうか。そういえばここ、こたつを入れた雪見船も運航しているんですよね。

●上とほぼ同じ位置から、上流側を見たところ。樋門の巻上機室の側面、時計が備えてあるのにびっくり。観光地ならではのサービスといったところでしょうか。
眺めていると、霧は周囲の山肌や田んぼから、渦を巻いて次々と湧きでてくるのです。あまり山に縁がないこともあり、霧が産まれる瞬間を目の当たりにするのは、もちろん初めて。霧にかすむ、山間の川景色の素敵なことったら! いや、朝一番の便にしてよかった!

芭蕉丸というと、松島で乗った第三芭蕉丸(『第三芭蕉丸の船旅…1』ほか参照)が思い出されました。そういえば電話で船社に問い合わせしたとき、係の方は「芭蕉さん」と、うやうやしく口にされていたっけなあ‥‥。松尾芭蕉がもたらした恩恵の大きさ、はかりしれないものがあります。

●出港時刻が迫ると、呼び出しのアナウンスがかかり、係の方の誘導で桟橋へ。階段や桟橋の構造からみて、増水期と減水期では、相当の水位差があるみたいですね。
できるだけ長く乗って、かつ川景色もたくさん眺めたい、という下世話な欲望から、昨年開設されたこの上流8.5km、元合海からの航路(同社サイト『舟下りの楽しみ方』参照)について問い合わせてみたのですが‥‥。
原則団体さんのチャーター便のみで、一隻分の料金を払えば人数は問わないが、小人数でチャーターできるような小型の船はなく、60人乗りのみでの運航とのことでした。う~ん、残念ですが、定期航路化を待つしかないようです。
(27年11月22日撮影)
(『最上川舟下りを楽しむ…2』につづく)

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