富岩運河で遊ぶ…8

(『富岩運河で遊ぶ…7』のつづき)

175036.jpg住友運河西口を過ぎて間もなく、左舷側に鋼管の杭が三本並んでいるのを発見。

それだけなら何ということはないのですが、目をひかれたのは、杭の下流側にウェーキ(?)を長々と引いていること。つまり、結構な流速があるということです。

河川と完全分離した純粋な運河とはいえ、水質維持にある程度の代謝は必要ですから、流速があるのは理解できるものの、見たところ干潮時の荒川並みと思える結構な速さ。艀船運河としては、ちょっと早すぎるように思えました。しかし、こんなことが発見できるのも、船に乗っていればこそですね。

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右舷側、千原崎1丁目付近に、結構な延長の岸壁が現れました。

錆色の鋼材が断続的に積み上げられていて、現役で使われている設備のようですが、護岸に備えられていたフェンダーは、そのほとんどが腐朽して落ちてしまっており、コンクリートも表面の風化具合から、少なくとも半世紀近くは経っているようです。

175038.jpg岸壁はさらに伸び、写真のRC桁橋・新上野新橋をくぐって、上流側まで連続していました。大規模な荷揚げ場の必要があったということでしょう。

ちなみに橋は、新上野新橋、上野新橋と似たような名前の橋が、隣り合って架かっています。「新」が重なるのが面白いな、と思っていたら、このあたりの地名が「上野新町」というのだとか。なるほど‥‥。


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上野新橋から、500mほど遡上したでしょうか。船がぐっと行き足を落とし、続いて右舷側の岸にじりじりと寄せ始めたので、何ごとかとあたりを見回してふと魚探を見ると、何と!
水深0.67m!

江戸川の中流部じゃないんだから、とツッコミたくなるような、運河の名がすたるようなこの浅さ! いったい、どうしたというのでしょうか?

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前方に目を転じれば、これまたびっくり。
流路のど真ん中に中洲ができてしまっている! 

しかも草を青々と繁らせて、「島」となってからかなりの時間がたっていることが一目瞭然。水際で憩うトリさんのくつろぎっぷりを見ても、中洲の盤石たる存在感(?)がわかろうとうものです。

この状態を目の当たりにしたことで、走馬灯が回ったというか、すべてがつながって理解できたというか、大げさですがそんな気持ちになりました。

「ふがん」のドライブが船底よりあまり突き出ていないことといい、過去ログ「中島閘門…3」で船宿さんにうかがった「ウチの船はシャフト船しかなく、喫水が深いので、水深の浅い運河は難しい」という発言の件といい‥‥。

観光航路としては、ちょっとしたスリルが味わえ、単調な水路風景に変化がつくという意味では、かえってよいのかもしれません。

しかし、せっかく河川と分離して、水位をコントロール下に置き、堆砂や溢水の憂いから解放された運河として見れば、これは荒廃以外の何物でもないでしょう。手を入れることもかなわず放置された時間の長さと、航路復活に心を砕かれた方々のご苦労、察しても余りあるものがありました。

撮影地点のMapion地図

(27年6月20日撮影)

(『富岩運河で遊ぶ…9』につづく)

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