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笹川湖で貸しボートを楽しむ…5

(『笹川湖で貸しボートを楽しむ…4』のつづき)

174021.jpg最後の屈曲区間を曲がり切ったところで、姿美寿橋が見えてきました。こちらから眺めていると、森の間からヌッと姿を現したような感じで、また先ほどとは違った面白さが。

追い風を背に受けているので、ひと漕ぎで進むストロークがけた違い、まさに滑るような快さで、たちまち桟橋が近づいてきました。

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桟橋を横に見たところで、信地旋回の要領で艇を90度回し、そのままの姿勢で軽く逆に漕いで行き足を殺すと、スーッとリーウェイして定位置にピタリ。気持ちよく達着してもやいを取り、1時間に渡った笹川湖の水路行を終えたのであります。

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174024.jpgボートを降りた後は、道の駅の向かいにある「片倉ダム記念館」を訪ねてみました。記念館とは銘打っているものの、スペースのほとんどはテナントの飲食店と休憩所、事務所などで、ダムに関する展示は一室のみというささやかなもの。

それでも、千葉のダム一覧地図や、地勢や地質、ダム工事についてのパネル展示など、ダムに関連したひととおりのことがらはわかりやすく解説されており、興味深く拝見しました。

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展示室の中央には、笹川湖一帯の模型がケースに入れられて展示されており、こちらもフムフムと鼻先を近づけて拝見。今回は姿美寿橋から上流に向かいましたが、下流のS字屈曲を抜けると、ダムサイトに出られるのですね。水面から見るダムの裏側、表のそれとはまた違った面白さがあることでしょう。

しかし、この幾多の谷筋をくまなく周るには、動力船でも一日ではきかなそう。橋も結構な数がかかっていますし、探索すれば文字通り、奥が深い水面といえそうです。

ダム湖に観光船が就航している例は、それこそ全国に多くありますが、これだけの谷筋を貸しボートで自由に、しかも気軽に(この二つ重要!)お散歩できる水面が、こんな身近にあるとは! 閉塞水面といえど、川や運河の探索に近い面白さが味わえる場所といえるでしょう。
撮影地点のMapion地図

(27年5月5日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 笹川湖貸しボート

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