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観音崎散歩…1

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1月18日は、観音崎公園を訪ねてきました。観音崎といえば、灯台や海上交通センターがまず思い浮かぶ、浦賀水道に面した海上交通の要衝。三浦から長躯、東京の水路を訪ねていたころは、行き帰りに仰いでは「ああ、ここまで来た!」とホッとしたり、後航程の厳しさを思って、脳内でハチマキをしめ直す場所であり、懐かしくもあるのですが、陸路訪ねるのは初めてです。

当日は幸いにして気持ちのよい晴天で、横浜付近では冠雪した富士山の美しい姿が見られたほどでした。この様子なら、湾央の景色やフネブネの姿も、心ゆくまで堪能できるでしょう。

167002.jpg観音崎公園に到着、駐車場から海岸に出ると、砂浜のあるこぢんまりとした入り江の真ん中あたりに、石組みの桟橋らしきものが。

少し沖にも、ずいぶん古びたコンクリート製の桟橋(下写真)が見え、こちらは傾いて水没しかかっている風情です。どうやら、真ん中が崩壊してしまった桟橋みたいですね。


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沖の桟橋をアップで。テーパーの付いたコンクリート柱の先端には、アイのような金物が見えます。もしかしたら、かつては滑車を取り付けて、デリックとして使われていたのかもしれませんね。

このあたりは、かつて東京湾要塞の一翼を担った、沿岸砲台群が設けられていた土地柄ですから、関連する遺構も少なくないと聞いています。いかにも星霜を経ていそうな肌から、この桟橋も、砲台や兵舎への搬入施設として造られたものに違いない、と一人決め。

167004.jpg散策路を奥へ進むと、岬のように突き出した磯がありました。山裾は日陰になって寒いので、磯の上は陽に当たりながら海を眺める人たちや、釣り人さんで賑わっています。

おりしも、コンテナ船が浦賀水道航路を南下中、目を奪われて立ちつくす人や、カメラを構える人もあり、出船入船のビュースポットとしては具合がよさそう。お仲間に入れてもらいましょう。

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岩場を難儀しながら先端に向かい、さっそく一枚と、ちょうどやってきた本船にカメラを向けたのがこれ。

房総の山並に黒い船体が映える巨船をバックに、タックした直後のジブをひらめかせた、モーターヨットがフレームに収まりました。
撮影地点のMapion地図

(27年1月18日撮影)

(『観音崎散歩…2』につづく)

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タグ : 観音崎

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