釜口水門を訪ねて…3

(『釜口水門を訪ねて…2』のつづき)

162056.jpg越流していない、閉じた状態のフラップゲートを眺めて。扉体の上端に、ちょんちょんと突き出したスポイラが可愛らしい感じ。中央の仕切り板は何と呼ばれるのでしょう、摺動部は未塗装で、亜鉛引きなのか、グレーの生地に波紋状の模様が見られます。

開閉は堰柱寄りに設けられた、ワイヤーによって行う方式で、いかにもきめ細かな開度調整ができそうですね。水位維持と増水時の放流という、相反する機能を求められた結果の、一つの答えがこの扉体なのだなあと、知ったようなことを脳内でつぶやきつつ、一人納得する不審者。

162057.jpgお決まりの銘板探しにうろうろしていたら、堰柱の基部、アーチ型にくり抜かれたような点検通路の内側という、わかりにくい位置にようやく発見。管理橋の路面レベルより、少し低い位置にあったので、高欄の柵にカメラを突っ込んで一枚。

3径間あるゲートは、「調節門扉」と呼ばれているのですね。その働きをずばりと現わした、わかりやすい呼び名です。水門を名乗りながらも、実質は可動堰といってよい釜口水門に、ふさわしい名前だなと思いました。

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顔を上げて、管理橋上から下流側に目をやると‥‥おお、ここは釜口橋を真正面から眺められる場所だったか! 

最近塗り替えられたのか、真紅のトラスが、まさに目に沁みるような美しさ。昭和7年竣工の古い橋ですが、谷間を圧するように架かる背後の、高速長野道の高架橋にまったく負けていません。やはり、鋼橋の塗色は赤に限りますわい。

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ふたたび水音を聞きつつ、堰柱群を仰ぎながらゆっくり南詰へ。いや、ピカピカの上天気、いうことなしの水門日和。

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しかし、本当に釣り人さんが多いですね。護岸上から、また管理橋の高欄に肘をついて、思い思いに長い竿を振っては楽しまれている姿が。やはり落とし口というのは、お魚にとっても環境がよろしいと見えます。

‥‥いや、自分をじらすのは、もうやめにしましょう。ここを遠路訪ねた本当の理由、見たくてたまらなかった物件が、目前に迫ってきました!

(26年11月30日撮影)

(『釜口水門を訪ねて…4』につづく)

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タグ : 釜口水門 天竜川

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