釜口水門を訪ねて…2

(『釜口水門を訪ねて…1』のつづき)

162051.jpgまばゆい湖面の反射に悩まされながらも、釜口水門の「背中」を堪能。越流が作る小瀑布と、左手に見える魚道が立てる水しぶきが、ひいやりと霧を含んだ冷気を拡散していて、水の匂いを楽しませてくれます。

ちなみに左手から魚道、水門3径間、舟通し(閘門!)と、合計5径間、幅80m。最大放流量は毎秒600立米、旧水門は同200立米だったそうですから、放流量は3倍になったことになりますね。

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どうどうと音を立てる、越流中の扉体をたぐり寄せて。扉体は上下二段式になっていて、上段はさらに一径間が二分割され、それぞれ独立して開閉できるようですね。ドーザーブレードを思わせる形の上の扉体は、下流側に傾けられており、円弧状の動きをすることがわかります。

型式としては、フラップ付きローラーゲートということになるのでしょうか。通常の水位調節は上段のフラップゲートのみで行い、非常時の放流は下段のローラーゲートごと引き上げるやり方なのでしょう。ちなみに、堰柱に掲げられていた魚道の説明板によると、諏訪湖と天竜川の水位差は、約3.5mだそうです。

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ここで、注意書きの看板にひゅっと吸い寄せられるものが。「上流(かみのほう)」、「左記(つぎ)」、「危険(あぶない)」‥‥。この妙なルビの振り方、どこかで見たなと思ったら、満願寺閘門 う~ん、治水関連のお役所には、この「ヘンなルビ」のテンプレートが、国、自治体のそれを越えて配布されているのかしら?

162054.jpg管理橋まで戻ってきました。北詰の親柱のうち、下流側が写真の「釜口水門」、上流側が「諏訪湖」でしたが、レリーフは絵柄こそ違え、白鳥が描かれていました。

生地の肌を生かした風のレリーフで、高欄のそれには氷上のわかさぎ釣りの絵柄もあり、目立ち過ぎずいい感じです。白鳥スタイルの遊覧船も2隻走っていたし、やはり白鳥は、諏訪湖を語るときに欠かせない存在なのでしょうね。


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何となく怖いもの見たさで、管理橋の上から越流する水面をのぞき込んで。さえぎるものもなく、水面がそのまま丸みを帯びてにょろん、と落ち込むさまを見て、「艇が吸い込まれて、そのまま落ちたらどうしよう」と、あらぬ妄想をふくらませ、怖気をふるうおっさん一人。

この小瀑布を見て、思い出したことが一つ。以前何度かご一緒した、カヤックのベテラン山口昌彦氏によると、カヤック乗りの方は、堰の落差を乗り越えて川下りをすることも、決して珍しくないのだとか。いや、この水位差は、いくら何でもさすがに無理ですよねえ‥‥。

(26年11月30日撮影)

(『釜口水門を訪ねて…3』につづく)

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タグ : 釜口水門 天竜川

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