外輪を見ていた午後…3

(『外輪を見ていた午後…2』のつづき)

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ザーザーと水を噛む音と、湧き上がる水煙に包まれて回転する勇壮そのもののシーンを目前にすると、おっさんはもう異常な興奮状態に。脳内に渦巻くもろもろの興味は置いておいて、心ゆくまで堪能しなければ、気持ちがおさまらなくなってきました。

視線を後ろの水面にやると、これも生まれて初めて生で目にする、船尾外輪のウェーキが! まるでパドルの間隔を水面にスタンプしたように、点々と横向きの波が立つんだ‥‥。遠ざかるにつれて、波頭が盛り上がって砕けるのも面白く、スクリュープロペラとは全く異なる水の造形に、目を皿にして見入ったものです。

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いや~‥‥‥‥。

手すりにもたれて外輪を見つめたまま、約15分経過。

159091.jpgふと我に帰り、一層下の甲板に、外輪を間近に観察できるような、張り出し(参照)があるのに気づかされました。行ってみよう!

道々の壁面に掲げられていたデッキプランによると、最初に上がった4層目の最上甲板はスカイデッキ、今外輪を眺めていた3層目は、船室がクルーズデッキ、船尾露天甲板がテラスデッキ。その下、2層目の張り出しは‥‥。
パドルウォーク! 
いい名前じゃないですか、まさに今の私のためにあるようなものです! ツボを心得たサービスぶりに、テンションはますます上昇するばかり。

図を眺めていてもう一つ、気になったのは1層目(図の最下段)船尾の、「クランク室」と書かれた両舷それぞれある小部屋。ここから棒状のものが伸びて、外輪の軸に接しているような描かれ方をしていますね。

これは、プロトタイプにした米型川蒸気船を模して、外輪を駆動するレシプロ蒸気エンジンと、そこから伸びるロッドを、ダミイとして備えたことを示しているのでしょう。クランクは、外輪の軸の外側に付いているもので、部屋の中にあるのはピストン/シリンダーですから、「エンジン室」とでも呼んだ方がよろしいでしょう。それとも、かつての本物が、「クランク室」と呼んでいたのに従ったのかしら。

話を戻すと、気になったのは、外輪から「クランク室」に伸びているはずの2本のロッド、図とは違って、ロッドはもちろんクランクすらも見当たらなかったからです。ダミイの補修が負担にでもなって、外してしまったのかな? この疑問は後で、嬉しい発見につながりました。

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さっそくパドルウォークに下りると‥‥うひょ~!

水しぶきが時々かかるほど近い! 文字どおり眼前で繰り広げられる、このスペクタクルというか何というかその。パドルが水を叩き、上がってくる際にまた盛大に水をすくい上げて、滝のように落とす! その衝撃がズンズンズン、といった感じで、ハンドレールをつかむ手や、甲板を踏みしめる足に、ダイレクトに伝わってくる!

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このままさらに10分経過。

(26年9月21日撮影)

(『外輪を見ていた午後…4』に続く)

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タグ : 琵琶湖 琵琶湖汽船 ミシガン

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