大津閘門の周辺…4

(『大津閘門の周辺…3』のつづき)

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ズームでぐりぐりたぐり寄せてみると‥‥おおお! 一面赤錆びた、リベット組みのマイタゲートのディテールが、細部までくっきり。水門・閘門や、逆水防止樋門のマイタゲートは結構見られますが、暗渠の呑口に備えられたものって、珍しいですよね。

水流で扉の先端が立てるさざ波や、左側の扉上端に留まった、小鳥の姿まで観察できます。扉体の小口は凹になっていますが、ここに本来は角材か何かの、水密材がはめ込んであったのでしょうね。
右側の扉体の水際は錆び崩れて、スリット状に穴が開いてしまっており、そこから草が顔を出しているという、物悲しい姿。扉体もトンネル同様、明治の製造なのでしょうか?

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丹念に施された装飾に、伊藤博文が揮毫したといわれる、「気象萬千」の扁額、その上に刻まれた、田辺朔郎の業績を讃える英文も、枝葉越しながら見ることができました。来てよかった‥‥。

扁額や英文については、疏水全線を丹念にルポされたブログ「琵琶湖疏水を旅する・・・Ⅰ」の記事「第一トンネル東口洞門」で、説明板に記された詳細を見ることができます。ぜひご覧ください。

159071.jpg扉体でいま一つ気になったのは、向かって左側の扉体に取り付けられた、ハンドルと軸の存在です。これは鹿関橋の上から撮ったもので、ちょっと写真が荒くなりますが、ご参考まで。

水平の軸に丸いハンドルが取り付けられ、ギャボックスらしいものを介して、垂直に下りている軸も見えますね。扉体を閉鎖した際の、ロック機構を操作するものでしょうか。それとも、開放する前に内外の水位を均衡させるため、スライドゲートが設けられていて、それを開閉するもの(『福地運河の水門…4』のように)か‥‥。

159072.jpgさて、時間が少々押してきたこともあり、急ぎ坂道を下って上流側へ。京阪電車の鈑桁に、その向こうのRC橋も古そうで、惹かれるものがあるのですが、残念ながら今回はパス。

その向こう、琵琶湖と疏水が接する、呑口ともいうべき場所に、以前からすご~く気になっていた物件があるのですよ。



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当該物件に到着であります。水路はここでぐっと狭まり、左手には大きな排水機場のような建物、右手の護岸は高さを低め、フェンダーと柵を備えた船着場に近い造り。狭まった水路の、左手側壁に見えるアレ! 近づいて検分してみることに。
撮影地点のMapion地図

(26年9月21日撮影)

(『大津閘門の周辺…5』に続く)

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タグ : 琵琶湖疏水 琵琶湖第一疏水揚水機場

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