蹴上インクラインふたたび…1

(『京都・堀川にて』のつづき)

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地下鉄蹴上駅で電車を降り、蹴上インクライン跡へ。「蹴上インクライン…1」以来、5年ぶりの再訪です。

159007.jpg坂の途中に展示されている台車に近づいてみると‥‥、おお、以前とはだいぶ様子が変わりましたね。

台車の周りは、頑丈そうな擬木の柵で囲まれて、ディテールの観察には具合が悪くなっていたものの、台車の上には新たに舟が載せられていたのです! かぶせられた網を透かして、積荷をのぞいてみると、どうやら酒樽‥‥こも被りのようですね。伏見産の酒を想定したのでしょうか。

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線路上によじ登って、上流側正面から見てみると、舟は蹴上船溜のそれ(『蹴上インクライン…3』参照)同様マルコブネ系で、木の肌から見てもまだ新しい感じです。

159009.jpg琵琶湖疏水の再舟航化成るか?」で紹介した昔の絵葉書のように、これが2隻背中合わせに台車に載って、上り下りしたこともあったのでしょう。

台車の反対側に出てみると、説明の看板が立っていました。京都滋賀県人会50周年を記念して、22年3月に寄贈されたものだそう。国内最大の水位差克服施設が、長く顕彰されることを願ってやみません。暗渠区間の舟航計画も、ぜひ実現させていただきたいですね!

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蹴上インクライン…1」の補足になりますが、台車の裏側に備えられた、ラチェット付きドラムをのぞき込んで一枚。台車を牽引するエンドレスワイヤーを、このドラムのプーリーにからめて、ギリギリと締め上げる形でたるみを取ったわけです。

しかし、台枠がこの形だと、ワイヤーの取り回しが難しいというか、不可能なような‥‥。用途廃止後、原形にない補強が入れられたり、本来あったプーリーや金具が、一部取り外されたりしたのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(26年9月21日撮影)

(『蹴上インクラインふたたび…2』に続く)

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タグ : 蹴上インクライン 琵琶湖疏水

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