オークランドの閘門つきマリーナ

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毎日欠かさずアップされる、美しいオークランドの街並みや日々の出来事、オークランド港にもやうフネブネの姿が盛んに登場するのも、船好きとしては嬉しく、楽しませていただいているのですが、最近になって、「オオッ?」と気になった記事が…。
●その記事とは、3月1日の「出た、幻の首なしカモメ 」。桟橋つき住宅の写真が掲載されており、そのキャプションが、
「裏の水溜りに自家用桟橋の着いているアパート
南太平洋の入り江の海面より3mほど高いので水門を設けて揚水して出入りする」
(Doblog版の『右岸から左岸』にも写真あり。)
閘門バカとしては、これは聞き捨てなりません。プライベートな船溜に設けられた、極小閘門(らしい)というシチュエーションが、また萌えるじゃないですか! ゼヒ、その閘門を見てみたい!
KenDoneさんのご迷惑も顧みず、お願いしてみると…ありがたいことに快諾してくださり、本日、アップしていただいたとのご連絡が。
●さっそく、「港のアパートの閘門」を拝見すると…。
うおお! 期待にたがわず、すごく狭い径間の扉体ですね。建物に挟まれた、谷間のようなところに狭い水路が掘られ、閘門があるという、何ともマニアックなロケーションのようです。
しかもこの扉体、閘門としては珍しい、起伏ゲートじゃないですか! 巻揚機の形から見ても、間違いありますまい(起伏ゲートについては、『水門日記』の『起伏ゲート』にアニメがあります)。
3mという大きな水位差、珍しいゲート、ビルに挟まれた閘室と、一粒で3度美味しい思いをさせていただき、もうお腹一杯です。
KenDoneさん、ありがとうございました!
●ここまで書いて、Google航空写真で見られないかしら…と、オークランド上空をスクロールして、探してみることに。全く土地勘はないのですが、写真を参考にウロウロと見て回ったら、意外と早く発見できました。これ↓ですね。
大きな地図で見たい方はクリック
船溜がマンションで囲まれて、閘門以外、まったく開口部のない密室ぶりがわかります。プライベートマリーナとしての機能云々より、水門・閘門好きとして、そのマニアックさに惹かれるものが…。
用途は違えど、水郷周辺に散在する、水門付きの小さな船溜群(『米島船溜』ほか参照)に近い魅力を感じさせます。
そういえば、オークランドには、水門や閘門の好きな人はいるのかなあ…などと、遠くニュージーランドのマニア事情にも、思いを馳せてしまいました。
(写真は小名木川・扇橋閘門西口。20年9月6日撮影)
【21年3月15日追記】
●閘室に架かる二つの橋、もしかしたら可動橋なのでは…と気になってしまい、KenDoneさんにご質問したところ、再度検証におもむいてくださり、写真をアップしてくださいました。
KenDoneさん、ありがとうございました! そしてお疲れさまでした(感涙)。
詳しくは「Auckland Today」の、以下の記事をご覧ください。
「港のアパートの閘門構造」
「港のアパートの閘門構造の続き」
詳しい構造はわかりませんが、橋台が片方にのみ張り出していることから、やはり可動橋臭いですね。少なくとも船溜側の橋は、動かさないと船が通れません。
Te Wero島の古い跳ね橋も、トラスの外観はもとより、カラクリがまた珍しいもので、素敵な橋ですね。皆さんもぜひご覧ください。
【22年1月6日追記】
●KenDoneさんからその後も続報が…いや恐縮至極、感激であります。もうおなかいっぱい!
「湾からアパートの中庭桟橋へ入る水門の橋」
→可動橋が上がっているシーンを初見。
「アパートの中庭桟橋に通じる水門で」
「アパートへの水門」
→ついにゲート運転の瞬間をとらえた!
【22年3月3日追記】
●KenDoneさん、さらに通閘シーンも押さえてくださったとのこと。すごい水位差の閘室を複合艇が通航するさまは、実に興奮させられました。本当にありがとうございました!
「閘門を通ってアパートの中庭に入るボート」
「閘門を通ってアパートの中庭に入るボート、その2」
【23年1月20日追記】
●ヨット・ボートウォッチのために立ち上げられた、「Auckland Todayの別荘」にアップされた新たな通閘シーン、「こうもんから出て来た物」!
閘室内部の様子もよくわかって楽しいですね。艇は17ftほどでしょうか。

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コメント
No title
Re: No title
>KenDoneさん
KenDoneさんの撮られた写真を見ながら、プレジャーボートの多そうなエリアをいくつかうろついていたら、特殊な物件(笑)というのもあるのでしょう、意外とすぐに見つかりました。
ヨットで誕生会とは素敵ですね、いつも魅力的なフネブネの写真を、楽しく拝見させていただいています。これからも、よろしくお願いいたします。
KenDoneさんの撮られた写真を見ながら、プレジャーボートの多そうなエリアをいくつかうろついていたら、特殊な物件(笑)というのもあるのでしょう、意外とすぐに見つかりました。
ヨットで誕生会とは素敵ですね、いつも魅力的なフネブネの写真を、楽しく拝見させていただいています。これからも、よろしくお願いいたします。
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良く判りましたね
写真に写っている一番上に現在スーパーヨットULYSSESが停泊していて昨日は船上で誕生会をやってました