6月14日の目黒川…4

(『6月14日の目黒川…3』のつづき)

154056.jpg

154057.jpgシンプルながら、反橋スタイルも手伝ってどこか優しげな印象が好ましい、三嶽橋。ちょうど風も収まって、水鏡にクリーム色の桁を映す姿もまた佳し。

三嶽橋の下から向こうをのぞくと、おや、新しい桁橋が架かっていますね。既製の鋼材をそのまま橋渡しした感じで、高欄も何もなく、どう見ても人道橋ではありません。その向こうも、以前はあった水管橋(過去ログ『目黒川の橋づくし…3』参照)が撤去されて、眺めた印象がだいぶ変わっています。

154058.jpg
くぐりざまカメラを向けると、やはり水管橋でした。しかし、橋台もあつらえず、護岸の天端にポン、といった感じで、無造作に架設されたこの何ともお手軽な雰囲気‥‥。

柵をちゃんとよけてあるところを見ると、仮設のものではなさそうですが、どこか「橋」と呼ぶのには抵抗を感じてしまいます。

154059.jpg水管のみの桁無しながら、思いきり反った形で独特の香気(?)を発散していた例の水管橋、ご覧のとおり撤去されていました。ブツ切りにされて、中途半端に残された姿が哀れ‥‥。下流にできた新しいそれに、道を譲って引退したのでしょうね。

構造の違いもあるのでしょうが、「お手軽水管橋」にくらべ、コンクリート製の橋脚はもとより、橋台(?!)までちゃんと揃って、こちらの方がよほど手間をかけている印象ですね。二つの水管橋を見くらべて、技術や資材の進歩をまざまざと感じさせられたことではありました。

154060.jpg
山手通りがほぼ直角に曲がりつつ渡る居木橋は、複雑な交差点に挟まれていることも手伝って、前後の橋にくらべ幅がぐっと広く、桁下も鈑桁ズラリと並び、その物量に圧倒されます。

屈曲河道のおかげか、風も抜けず水面は鏡のよう。流速もほとんど感じなくなり、スルスルといった風の走り心地です。ここでふと、中国の水運に関することわざで、「三湾一閘」というのがあったことを思い出しました。

すなわち、3回の屈曲河道(ここでは、180°以上のΩカーブを指すのでしょう)は、1つの閘門に匹敵する水位差を吸収してくれる、という意味です。いわば、道路や鉄道がループ線をとる手法と同じ伝ですが、カーブした水路は流速を和らげ、また渇水を防ぎ水深を確保するという、舟航に適した環境をつくる意味で、昔の可航水路には欠かせないものでした。

もちろん目黒川の屈曲は、そんな極端なものではありませんが、ほんのわずかな曲がりでも、流れを緩くし、風を防いでくれる効果を肌で感じるたび、このことわざを思い出してしまうのです。
撮影地点のMapion地図

(26年6月14日撮影)

(『6月14日の目黒川…5』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
関連記事

タグ : 目黒川 橋の裏側

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する