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小原橋跡を訪ねて…4

(『小原橋跡を訪ねて…3』のつづき)

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153017.jpg仮橋から東側を眺めたところ。錆色の鋼矢板、もくもくと繁茂する草木‥‥。もはや駆逐されつつある、旧来の北十間川の姿が息づいていました。向こうには、旧中川に架かる江東新橋の姿が見えていますね。あちらから小原橋跡を眺めたくなって、旧中川畔へ向かうことに。

南岸を歩いていると、コンクリート堤防の側面に、色あせて錆びたプレートを発見。塗料もほとんど剥離して、何とも読みづらいのですが、この下A.P.-14.65mに、下水管が埋設されているようですね。

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153019.jpg旧中川を代表する橋、江東新橋。端正にして重厚、といったらひいきの引き倒しになるでしょうか、いかにも鋼橋らしい魅力を発散していました。陸路訪ねるのは初めてなので、橋の裏側も一枚。桁裏を貫く、管路のたぐいは意外と少ないですね。

おっと、江東新橋でなく、北十間川東端からの眺めを見に来たのでした。さて、どんな風に変わったでしょうか。少し水際の藪を漕いで、首を伸ばしてみると‥‥。

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いや、仮橋の強烈さは想像以上で、周囲の雰囲気を一変させてしまったように思えました。こうして見ても、トラスはなかなか格好良いし、「橋の下に橋がある」面白さも加わって、あのうらぶれた空気を吹き飛ばしてしまったようです。

もっとも、水面まで枝をかざす木々(左のそれは、この間の大雪で倒れたのかな?)や鋼矢板のおかげで、放置感はまだまだ健在ではあります。しかし、可航幅をギュウッとしぼってくる、あの独特の緊張感が失せてしまったことは、やはり、何ともいえない寂しさが‥‥。北十間川から「辺境」が消える日も、そう遠くないことを実感して、河畔を後にしました。
撮影地点のMapion地図

(26年5月18日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 北十間川旧中川江東内部河川水位低下化河川小原橋

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