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小原橋跡を訪ねて…2

(『小原橋跡を訪ねて…1』のつづき)

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153007.jpg小原橋跡北側から、仮橋を眺めたところ。限られたスペースの中に、たくみに組み込まれた感じがまたよろしく、仮橋とは思えない魅力があります。橋脚を持たないタイプにしたのは、これから始まるテラス整備をも考えてのことでしょうね。橋台は、仮橋の幅だけコンクリート堤防を凹形に切り取ったもの。

角パイプとチャンネルをボルト組みしたトラスには、帯金を渡した上にアクリル板が張られて、高欄代わりにしています。上端のチャンネル材にも、ボルトの頭でけがをしないよう、帯状に切ったアクリル板がはめ込まれていて、細やかな気遣いが感じられました。

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さて、小原橋跡です。放置感が横溢していた両岸も、堆積した土砂こそそのままなものの、水際は土嚢で固められ、下草も工事の際に刈られたのか、だいぶすっきりしてしまいました。

例の、油断していると顔をパンチしてくる木々は、まだ青々と葉を茂らせていますが、テラス工事が進めば、これも早晩見られなくなることでしょう。

153009.jpg今回ようやく気付かされたのが、この旧橋脚(ですよね?)の存在! 艇で通っていたときは、「橋脚の後ろに、何やらごちゃごちゃっとあるなあ」程度の認識しかなかったのですが、まさか、木製橋脚のブツ切りだったとは!

水位低下化以前は、水面下に沈んでいて問題はなかったのでしょうが、第一次水位低下(A.P.±0m)の時点で、船底に触れる恐れが出てきたことから、黄色い三角の航路標識が設けられたのでしょう。ともあれ、木製橋脚が残っているなんて、都内では珍しいのではないでしょうか。

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北詰から南詰を見て。興味深いのは、橋台と呼べるような構造物は見られず、鋼矢板を打ち込んだ簡素なものであったこと。両岸近くの橋脚が、橋台の役目を果たしていたのでしょう。

あっ、左側の鋼矢板にも、橋が架かっていたことを思わせる凹みが‥‥。木製橋脚時代は、車道も兼ねた、幅員のあるものだったのかもしれませんね。

(26年5月18日撮影)

(『小原橋跡を訪ねて…3』につづく)

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タグ : 北十間川江東内部河川水位低下化河川小原橋

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