常磐橋の解体工事

147031.jpg震災で破損して3年、支保工が組まれてからも約1年が経とうとしていますが、ここへ来て、いよいよ解体工事が始まった常磐橋。

難しい仕事に挑戦されている方々を前に、不謹慎とは思いながらも、明治の石橋を解体するという珍しい工事となれば、やはり興味もわこうというもの。3月4日・16日に日本橋川を通った際、スナップした常磐橋の様子をまとめてみました。

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交錯する支保工や足場、加えて各所に施された警戒色のテープに注意書きの看板と、まるでお祭りのような賑やかさは、以前来たときと変わりません。

目を引かれたのは、石材の一つ一つに、識別の番号らしきものが書かれた、小さな札が貼られていたこと。この時点では、川面から眺めたかぎり橋本体の部材は外されていないようでしたが、高欄は金属部分がすっかり取り外され、柱のみになっていました。

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この日は、あっと思うシーンに出会えたのは、むしろ常磐橋を離れてから。神田橋をくぐり上流側に出ると、最初の屈曲部で小型の台船が、曳船やユニック付きの作業船とともにもやって、何か作業をしているところに出会いました。

護岸の上にも人影や建機が見られ、荷揚げでもしているようです。すり抜けざま、よく見てみると‥‥。

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あっ、ユニックで石材を吊り上げている! 石材は一つづつ間隔をあけて、まだ新しそうな肌の枕木に乗せられ、丁寧に扱われていることが遠目にもわかります。これは常磐橋のものに違いない! と一人合点。

しかし、わざわざ離れたここまで遡上して、荷揚げするのはなぜなのか‥‥。常磐橋の周囲に、作業スペースまで確保できる適当な場所が、得られなかったということなのでしょうね。

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以下は16日、4日とは逆に下航したときのスナップです。石材を揚げていたユニック付き作業船「たかね丸」は、常磐橋上流の杭にもやって、休んでいました。橋の方はどうでしょうか。

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高欄の柱もすべて取り去られて、どこか平べったくなった感じ。橋本体に掲げられた看板は、いかにもあつらえた風ですが、右手、首都高の橋脚にしばりつけられているそれ、道路工事のものそのままですね。

一見、側面はまだ浸食(?)されていなそうと、くぐって下流側に出てみると‥‥。

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おお、「航行注意」の看板の上あたり、外された部分がある! 路床の断面や裏込石ものぞけて、護岸上から眺めることができたら、さぞ興味深い光景が見られたことでしょう。

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こちらも下流側、台船上に整然と積まれた石材。単なる撤去ではなく、繊細な気遣いが求められる大変な仕事であることがわかりますが、この工事で得られる研究の成果にも興味が注がれます。137年の星霜を経て明らかにされる、常磐橋の秘密! そちらも大いに楽しみですね。


(26年3月4日・16日撮影)

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タグ : 日本橋川 高架下水路 常磐橋 曳船 台船

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