阿玉川閘門…2
(『阿玉川閘門…1』のつづき)
●基礎部分の水路側側面に掲げられていた、通航可能な艇の寸法表示。数字を見てもおわかりのように、いわゆる小型船舶を対象として造られたもので、東京の3閘門のように、大型のバージや水上バスといったたぐいを通すようにはできていません。
両岸4ヶ所の「量産型」閘門は、これと略同の閘室寸法を採っています。竣工時すでに、下流域をロングランするような旅客船の需要は、絶えていたことを示しているといえるでしょう。
●こちらは堰柱南側にあった、石板製の銘板。読みづらいので内容を書きだすと、
「設計監督 建設省関東地方建設局 利根川下流工事事務所 施工 鉄道建設興業株式会社」
あれ? 竣工年が書いていない‥‥。

●堤防に面した南側は、陽がよく当たってディテールもくっきり。巻上機室の周囲、こちら側3面にのみ回廊が張り出しているのは、他の兄弟閘門と一緒ですね。
堤防道を渡す管理橋は、床板が鉄板製。写真では誰も写っていませんが、自転車や徒歩の人の交通量は、かなりありました。

●閘室を挟んで、いま一つのゲートを。背後に国道の橋が迫っているので、少々窮屈な印象ですが、閘室長の短さにくらべて、不釣り合いなほど堂々とした感じですよね。
閘室の左右は、堤防と国道の築堤によって谷間ができており、刈り込まれた草の平地が細長く続いていて、一種独特の雰囲気でした。子供だったら、駆け下りて行って遊びたくなるような、秘密の空間ぽい魅力があったのです。
(26年1月2日撮影)
(『阿玉川閘門…3』につづく)

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両岸4ヶ所の「量産型」閘門は、これと略同の閘室寸法を採っています。竣工時すでに、下流域をロングランするような旅客船の需要は、絶えていたことを示しているといえるでしょう。

「設計監督 建設省関東地方建設局 利根川下流工事事務所 施工 鉄道建設興業株式会社」
あれ? 竣工年が書いていない‥‥。


堤防道を渡す管理橋は、床板が鉄板製。写真では誰も写っていませんが、自転車や徒歩の人の交通量は、かなりありました。

●閘室を挟んで、いま一つのゲートを。背後に国道の橋が迫っているので、少々窮屈な印象ですが、閘室長の短さにくらべて、不釣り合いなほど堂々とした感じですよね。
閘室の左右は、堤防と国道の築堤によって谷間ができており、刈り込まれた草の平地が細長く続いていて、一種独特の雰囲気でした。子供だったら、駆け下りて行って遊びたくなるような、秘密の空間ぽい魅力があったのです。
(26年1月2日撮影)
(『阿玉川閘門…3』につづく)

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