英艦「デアリング」来航

穏やかな晴天の下、晴海埠頭に近づくと、かなり遠くからでも、あの特異なマスト(?)が目立ち、隣接の駐車場に入るクルマの人たちも、指をさして顔を見合わせたりと驚いている様子。車列の向こうに、ニュッと突き出た塔の上の坊主頭、かなりシュールな光景ですね。
【▼「続きを読む」をクリックしてご覧ください】

●さっそく、艦船ファンや見物客で賑わう、2階デッキに上がって一枚。この思い切りのよい、凹凸を廃した単純明快なフォルム! 「未来の軍艦」がそのまま具現化したような形に、息を飲む思い。明るめの塗装も、外国艦らしさを感じさせてよいものです。
岸壁上では、大型クレーン車が腰を据えて、何やら盛んに搭載…いや、荷降ろしでしょうか、忙しく立ち働いていました。

●何よりこの、マストというか塔状構造物に、目線が吸い寄せられてしまいます。ネギボーズか、はたまたこけしか、何かを連想させずにはいられない、えもいわれぬ造形。
てっぺんに載った丸いレドーム、正面がわずかに平らになっているのが写真でも見て取れますが、固定されているのではなく、ドームごとぐるぐる回るんだそうです。ますますヘンだ!

●備砲のケーシングも、ステルス型らしい角張った形。よく見ると砲口栓に、ちゃんと紋章が入っていますね。

●艦橋の正面中央にも、紋章が掲げられていました。この艦固有の紋章なのでしょうか。艦橋の窓が、海自のそれにくらべて大きく、眺望がよさそうに見えました。単に艦橋が小さく、相対的にそう見えただけかもしれません。

●「デアリング」の前方、客船待合所横にもやうホストシップは、護衛艦「てるづき」。就役間もない最新の護衛艦ですが、「デアリング」を見た後では、ずいぶん武骨で、しかも古風に感じられたものです。ゴツゴツして強そうなのは、頼もしくて好きなのですが…。
この型の艦で、特に好きなのはマスト。レトロフューチャーぽいというか、機能てんこ盛りな感じがして、惹かれるのです。

●砲が主役の時代はとうに過ぎ去ったものの、ぐっと仰角をかけた砲身はやはり、頼もしく感じられていいですね。
日英の最新艦が並んだとあって、水上バスや観光船の上からも、カメラを構える人が多く見られ、注目を浴びているようでした。

●後部のヘリ甲板では、紅白の幕がめぐらされ、模擬店がいくつか設けられて、隊員の皆さんが忙しく走り回っていました。英艦の歓迎パーティーを準備しているのですね。

●艦中央部、前後の上部構造物が途切れるあたりには、クリスマスツリーも。
その上に目線を移動させると…。

●電飾とともに、縄梯子をよじ登る三人のサンタさんが! 細やかなおもてなしの心遣いが感じられて、ほっこりとした気分になったことでした。

にほんブログ村
- 関連記事
コメント
コメントの投稿