行徳可動堰の改修…2
(『行徳可動堰の改修…1』のつづき)

●交換されたローラーゲートの径間を、正面から見て。新しい扉体は塗装もつややかで、遠くから眺めても、ひときわ輝いて見えます。
●ローリングゲートを上下させていたスリットが生かされて、斜めに上がるローラーゲートという、変わり種になりましたが、そのせいで一見したかぎりでは、旧扉体とほとんど見分けがつきません。旧来の特徴ある外観が保たれたという意味でも、よかったと思いました。
外壁を補強され、すっかり若返った堰柱を見ると、日本橋川の錦橋(『あの錦橋が光り輝いている件…2』参照)が思い出されました。どちらも、原形をできるだけ損なわずに、改修するやり方を採ったという意味では、よく似ています。
●改修前・改修後の二つの堰柱を、見くらべてみましょう。巻上機室の幅・天地寸法は明らかに増しており、側面の窓はふさがれて、新たに設けられた開口部には扉様の蓋がされて、換気扇が併設されています。
チャームポイント(?)である、正面の窓はどうでしょうか。壁の面積が増した分、小さくなったように見えますが、眼の錯覚かな? ともあれ、原形のイメージは損なわれておらず、「川の巡洋艦戦隊」の威容は、今後も楽しめるといってよでしょう。本物の巡洋艦なら、近代化改装成った、といったところです。

●「江戸川特定構造物改築事業(行徳可動堰改築)」は図版も豊富で記事も読みやすく、楽しく拝読したのですが、それにつけても残念だったのは、新しい行徳橋を堰の上流側に隣接して設ける、ということです。
堰の管理上、仕方のない部分もあるのでしょうが、オリジナルを損なわない改修をしたにもかかわらず、手前に橋をかけて隠してしまうのは、さすがにいかがなものかと、考え込んでしまいました。下流側に橋を増設する方法は、採れなかったのでしょうか…。
ともあれ、希少種であるローリングゲートはもとより、特徴ある堰柱の威容を存分に眺められるのも、残りわずかとなりました。橋が架かる前に、何回訪ねられるかわかりませんが、できる限り記録しておきたいものです。
(25年6月23日撮影)
(『6月23日のフネブネ』につづく)

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●交換されたローラーゲートの径間を、正面から見て。新しい扉体は塗装もつややかで、遠くから眺めても、ひときわ輝いて見えます。

外壁を補強され、すっかり若返った堰柱を見ると、日本橋川の錦橋(『あの錦橋が光り輝いている件…2』参照)が思い出されました。どちらも、原形をできるだけ損なわずに、改修するやり方を採ったという意味では、よく似ています。

チャームポイント(?)である、正面の窓はどうでしょうか。壁の面積が増した分、小さくなったように見えますが、眼の錯覚かな? ともあれ、原形のイメージは損なわれておらず、「川の巡洋艦戦隊」の威容は、今後も楽しめるといってよでしょう。本物の巡洋艦なら、近代化改装成った、といったところです。


堰の管理上、仕方のない部分もあるのでしょうが、オリジナルを損なわない改修をしたにもかかわらず、手前に橋をかけて隠してしまうのは、さすがにいかがなものかと、考え込んでしまいました。下流側に橋を増設する方法は、採れなかったのでしょうか…。
ともあれ、希少種であるローリングゲートはもとより、特徴ある堰柱の威容を存分に眺められるのも、残りわずかとなりました。橋が架かる前に、何回訪ねられるかわかりませんが、できる限り記録しておきたいものです。
(25年6月23日撮影)
(『6月23日のフネブネ』につづく)

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コメント
No title
Re: No title
>船乗り さん
お気持ちお察しします。数ある案の中から、最もコストがかからない方法として選ばれたようですが、姿のよい堰柱が橋で隠されてしまうと思うと、やはり、残念ではありますね。
お気持ちお察しします。数ある案の中から、最もコストがかからない方法として選ばれたようですが、姿のよい堰柱が橋で隠されてしまうと思うと、やはり、残念ではありますね。
コメントの投稿
幼いころから見慣れたローリングゲートが無くなるのは、寂しい限りです。
行徳橋下流側には、船宿が何件かあるので、下流側に橋を架けるのは難しいのかな?