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清澄排水機場のあたり…1

(『萬年橋をお散歩』のつづき)

122012.jpg萬年橋から少し南下したところで、隅田川の堤防沿いに出てみました。コンクリート堤防の向こうに、清洲橋の主塔がちらりとのぞいています。

堤防道はよく陽があたって、雑草や砂の吹きだまりもなく、さっぱりと片付いていますね。この向こうに河畔のテラスがあることもあってか、散歩道として、常に整備の手が入っているのでしょう。


122013.jpg堤防の側面に掲げられていた、黒い銘板らしきものが目に入り、近づいて読んでみることに。ふむふむ、このあたりから上流側129mあまりは、昭和36年1月に、高潮対策事業として竣工したのですね。

この中で最も惹かれたのは、やはり「荒川左岸護岸建設工事」と書かれていたことです。昭和36年の時点では、荒川下流部の本流は依然としてここ、隅田川であり、現在の荒川は、あくまでも「放水路」であったころ…。冠水の憂いから脱出する、第一歩を踏み出した時代の想いが、この立派な銘板へ込められているように感じられました。

122014.jpgさて、ここを訪ねたのは、清澄排水機場の周辺を見て歩くためです。かつて、仙台堀川が隅田川と接していた場所であり、小名木川や竪川同様、河口は水門(仙台堀川水門)で守られていましたが、排水機場の建設により、船艇の行き来はできなくなりました。

何か遺構でもあれば、と訪ねたものの、むしろこのスペースの一風変わったというか、独特な雰囲気に惹かれるものがあったのです。ちょうどテラスに出る階段があったので、あそこから眺めてみましょう。

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左手が排水機場と仙台堀川のある東側で、右手が隅田川。この地下を、排水機場の樋管が走っているわけです。変わっているのは、ほぼかつての河道…というか、樋管の幅だけ、芝生の土手が唐突にもこり、と盛り上がっていて、土手の上には「隅田川」と大書きされた、河川標識まであること。

この土手が、柵をされるでもなく、さりとてベンチ一つ置かれるわけでもなく、かたわらに遊歩道を走らせてそこにあるさまは、のどかながら、ちょっと異様な光景でした。向こうには旧第一橋、上之橋の親柱だけが記念碑的に残されているのも手伝い、何か、遺跡の一部のような感じもしたものです。

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さっそく検分におよぼうとすると、爆音とウェーキを引く水音が背後から聞こえてきて、振り返ってしまったのがいけませんでした。

明るい静かなテラスと、上り下りするフネブネ、そして堂々たる清洲橋の姿! ううん、こっちも逆の意味で楽しそうだなあ…。排水機場の周りをうろつくのもいいですが、川景色を愛でてからでも遅くないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(25年5月5日撮影)

(『清澄排水機場のあたり…2』につづく)

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タグ : 隅田川 清澄排水機場

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