臨検ではじまる水路行!

砂町運河に出てみると、さっそく海上保安庁の複合艇と出会いました。巡視船の装載艇かな? にこやかに手を振ってくれた乗り組みの皆さんと別れて、曙北運河・曙運河との十字流に出たら、珍しくもう一隻、保安庁の監視取締艇に遭遇! 喜んでカメラを向けようとすると…。

●「すいませーん、免許と船検証を見せていただけますか?」
うひゃひゃひゃ臨検だよ!!!
お待ち申しあげておりましたですよ!!
監視取締艇の臨検は、「臨検されてみたい」で触れた18年5月以来、実に7年ぶり! 以前のくり返しになりますが、「こんなの臨検じゃない!」と突っ込まれても凹むので、もうほっといてください。船頭的にはこれこそ臨検なのです!
【撮影地点のMapion地図】

●「お急ぎのところ、時間をとってしまいすみませんね…」と、好青年の保安官はひたすら低姿勢。いえいえ、こちとら大歓迎でございますですよ…という湧き上がる喜悦を外に出すと、不審者になるので必死に押し隠し、差し出されたタモ網に免許と船検証を入れ、ご下問に答えるなど冷静を装って対応します。
調べが済むまでの雑談の中で、ちょっとイタズラ心がめばえて、一つ質問をしてみました。
「この艇、何ノットくらい出ますか?」好青年の保安官、笑いながら答えて曰く、
「いや~、それはちょっといえないんですよ~」あ、やっぱり(笑)。
●警備用の船艇の中には、任務上、速力など性能が未公表のものがいくつかあり、監視取締艇もその例に漏れないようですね。
もっとも、月刊「世界の艦船」昨年7月号の、海上保安庁特集を開いてみると、監視取締艇「おりおん」型は5総t、全長10m、機関ディーゼル2基、出力600馬力、速力40ktとなっていました。

●ふたたびタモ網が差し出されて、免許と船検証を返してもらい、お名残り惜しくも臨検終了。スターンを見せて去りゆく艇を見送っていると、乗り組みのお二人が手を振ってくれました。まったく惚れ惚れするナイスガイぶりであります。
ちなみに今回出会った「かぺら」、平成8年3月ヤマハ蒲郡製造の竣工といいますから、もう結構なベテラン。これからも港湾部の治安維持に、頑張っていただきたいものですね。

4連休中でこの陽気ともなれば、お散歩する艇も増えると踏んでの出動でしょうか、乗り組みの皆さん、ご苦労さまです。
(25年5月4日撮影)
(『環状2号線の架橋工事…1』につづく)

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