中丸川水門…2
(『中丸川水門…1』のつづき)
●水門に向かって堤防道を歩いてゆくと、またも引っかかる物件が。先ほどの船溜にいたのと、同タイプの舟が上架されていました。
高さを同じくして眺めると、胸のすくようなスマートさが際立って、実に格好よく見えます。よくある一本ミヨシより、小さくまとめた戸立ての船首の方が、どちらかというと頑丈そうな、頼もしさを感じさせますね。美しい塗装の様子から見て、竣工間もないおろしたてなのでしょう。

●タイトルの少し前に撮ったもの。水門目指して、土手を登らんとするこの軽い高揚感、何度味わってもよいものですね。春とあって、冬のように抜けるような青空とはいきませんが、ご覧の上天気とくれば、足取りも軽くなろうというものです。
ちなみに、この時点で風はかなり強く、低い堤防を越えて、那珂川を抜けてきた風が頭上の電線を揺らし、びゅうびゅうと音を立てていました。
●中丸川から向かって、左側の堰柱には、黒地に真鍮磨き出しの立派な銘板が。諸元を記したメーカーズプレートは、反対側の堰柱にあるかしら。
強風になぶられながら歩いていると、どこからか管楽器を鳴らしたような、不思議な音が断続的に聞こえてきました。那珂川の対岸あたりで、ブラスバンドの練習でもしているのかな? と思っていると…。
●管理橋の上で、耳をすませてキョロキョロしていると、音は、風が強まったときに、すぐ横の扉体から聞こえてくることが判明。パイプオルガンのような、胸に沁みる哀調のある音色で、しばし聞き惚れてしまうほど。
おそらく、扉体の構造が笛の役目をして、風が抜けるときに音を出しているのでしょう。単なる偶然とはいえ、水門の新たな面白さを発見した気分でした。

●管理橋の上から、撮らずにはおれなくなるこのS字屈曲。堤防は法面半ばまでブロックや砕石で固められ、河道内には浅瀬や岩も見えず、のどかながらもさっぱりと整備された、いかにも走りやすそうな可航河川を見下ろすこの嬉しさ。
地勢からして、遡上限界点までは、ほんのわずかな距離なのでしょうが、実にそそる川ですよ中丸川! ご当地の戸立て造りFRP和船で、艪漕ぎしてみたくなるような、静かで落ち着いたよい雰囲気。ううむ、意識を吸い寄せられるものが多くて、なかなか水門に集中できないのが何とも。
【撮影地点のMapion地図】
(25年4月14日撮影)
(『中丸川水門…3』につづく)

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高さを同じくして眺めると、胸のすくようなスマートさが際立って、実に格好よく見えます。よくある一本ミヨシより、小さくまとめた戸立ての船首の方が、どちらかというと頑丈そうな、頼もしさを感じさせますね。美しい塗装の様子から見て、竣工間もないおろしたてなのでしょう。

●タイトルの少し前に撮ったもの。水門目指して、土手を登らんとするこの軽い高揚感、何度味わってもよいものですね。春とあって、冬のように抜けるような青空とはいきませんが、ご覧の上天気とくれば、足取りも軽くなろうというものです。
ちなみに、この時点で風はかなり強く、低い堤防を越えて、那珂川を抜けてきた風が頭上の電線を揺らし、びゅうびゅうと音を立てていました。

強風になぶられながら歩いていると、どこからか管楽器を鳴らしたような、不思議な音が断続的に聞こえてきました。那珂川の対岸あたりで、ブラスバンドの練習でもしているのかな? と思っていると…。

おそらく、扉体の構造が笛の役目をして、風が抜けるときに音を出しているのでしょう。単なる偶然とはいえ、水門の新たな面白さを発見した気分でした。

●管理橋の上から、撮らずにはおれなくなるこのS字屈曲。堤防は法面半ばまでブロックや砕石で固められ、河道内には浅瀬や岩も見えず、のどかながらもさっぱりと整備された、いかにも走りやすそうな可航河川を見下ろすこの嬉しさ。
地勢からして、遡上限界点までは、ほんのわずかな距離なのでしょうが、実にそそる川ですよ中丸川! ご当地の戸立て造りFRP和船で、艪漕ぎしてみたくなるような、静かで落ち着いたよい雰囲気。ううむ、意識を吸い寄せられるものが多くて、なかなか水門に集中できないのが何とも。
【撮影地点のMapion地図】
(25年4月14日撮影)
(『中丸川水門…3』につづく)

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