松江堀川めぐり…7

(『松江堀川めぐり…6』のつづき)
右手に県立武道館、左に県議会議事堂のある区間は、さらに水路幅が狭くなっています。

光の加減が悪く、ディテールがよくわからないかもしれませんが、写真の花園橋は、華やかな名前とは正反対の、実にシンプルなコンクリート桁橋。今まで見てきた橋は、復元橋か、それに準じた和風デザインの橋がほとんどだっただけに、都市河川らしい簡素な橋というだけで、何だか新鮮に感じられてしまいました。
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その奥に見えてきたのは、橋…というより、暗渠ですね。左の径間のみ、入口角や側壁にフェンダーらしいものが取り付けられているところを見ると、左が航路のようです。地図を見ると、ここには鵜部屋橋なる橋があるはずなのですが…。すでに暗渠に取り込まれて、名前だけ残ったのでしょうか。

クルマと比較してもおわかりのように、開口部の幅が狭いだけでなく、天井高もかなりの低さです。私の艇で、江東内部河川の低い桁橋群をすり抜けたときのことを、髣髴させるようなワクワクする光景…。そう、お楽しみは、実はこれからなのです!
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「それでは、屋根を下げさせていただきます」という船頭さんのアナウンスとともに、ウィーンというモーターの音がして、トップを支える側面のパイプ組みが、平行四辺形に前倒しとなり、オーニングが低く覆いかぶさってきました。

各所に紹介されているので、ご存知の方も多いと思いますが、松江堀川めぐりの名物の一つは、低い橋をくぐるために、トップが可動式になっていること。もちろん、乗船直後にそのむね案内があり、乗り合いの定期便では、お客さん全員に事前の練習―前かがみになって、姿勢を低くする―もしてもらうそうですから、心配ありません。
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オーニングが一杯まで下がりましたが、素材が柔らかで、厚みがないせいか、思ったほど圧迫感はありません。船頭さんの左側に見える、黒い円筒形の装置が、これを動かす動力なのでしょう。

堀川めぐりの開業当初は、舟に屋根をつける計画はなく、すべて開放式の舟だったそうです。
しかし、雨天時は運休しなければならないこと、また夏の厳しい陽射しも、お客さんにとってはつらいものがあるため、可動式の屋根が特に考案され、平成10年から就航したとのこと。
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近づいてみると、暗渠の幅はほぼギリギリ…。船頭さんいわく、左右10cm(!)くらいの余裕しかないので、ちょっとぶつかるかもしれません、とのこと。フェンダーが張ってあるのも、むべなるかな。速度を最微速までしぼり、慎重に進入します。
う~んしかし、つい先ほどまで、深山幽谷といった感じの堀を走っていたのに、今度は暗渠探検とは! 堀川めぐりの情景の多彩さは、まさに水路バカにうってつけのコースと言えそうです。

暗渠の中が見えてくると、天井に警戒色のテープを巻いた、パイプがいくつか走っているのに気づきました。最初は高さからいって、屋根を一杯まで下げなくてもいいのでは、と思ったのですが、これで納得しました。
撮影地点のMapion地図
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(21年2月6日撮影)

(『松江堀川めぐり…8』につづく)

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タグ : 松江 堀川 暗渠

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