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新内藤川水門

(『来原岩樋を訪ねて…2』のつづき)

115036.jpg滞在わずか20分ほどで来原岩樋を離れ、移動中のこと。さる河畔近くにあったスペースで休憩を取ったところ、すぐ近くに、大きな水門があるのが目に入りました。

おお、かっこいい! ここからは水門のそばに至る道はなかったので、後ろ姿を撮るだけでガマンしようとも思ったのですが、やはり辛抱たまりません。急いで元来た道へ取って返し、正面からの表情を眺めてゆくことにしたのです。

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115037.jpg水門の管理橋につながる堤防道に出て、高水敷へ下る道を一気に駆け下りる船頭。と、正面には、結構な規模の、まだ新しい感じのする船溜が。急ブレーキをかけて立ち止まり、カメラを構えました。

この日は、山陰らしからぬ(失礼)快晴に恵まれ、このように開けた川景色を前にすると、実に爽快な気分になれる最高の空模様。

ちなみに、この時点では単に通りがかっただけなので、ここがどこだかまったくわかっていなかったのですが、船溜の左が神戸川、右手に合流しているのが新内藤川・牛頭川の河口で、写真奥はもう、日本海なのでした。

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すでに別カットをタイトルに掲げましたが、目指す水門の正面を眺められるポジションに到達。光の塩梅もよろしく、水門もハンサムとくれば、機嫌の悪かろうはずはなし。走って来てよかった!

屋根や四隅に面を取り、ぐるりに連続窓をめぐらした巻上機室、塗色も上品でなかなかスマート。下周りの構造も、逆水や高潮に備える河口の水門らしく、がっしりと骨太で、頼もしい感じがしますね。
撮影地点のMapion地図

115039.jpg堤防の上に駆け戻り、堰柱周りのディテールを間近で検分。上の写真でいう一番右の巻上機室側面に、「新内藤川水門」と、大書きされたプレートが。太目の書体も力強い感じがして、外観によく似合っています。

管理橋の上から、巻上機室裏側(下写真)を見ると、ここにもプレートに貼り付けた形で、「P4」なる堰柱番号まで。ペンキ書きでないあたり、きちんと手間をかけたというか、几帳面な感じで、これもいいものでした。

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115042.jpg扉体はスマートなシェル式ローラーゲート。上写真の径間は、2段式のゲートになっていて、下段のゲートは水面下にあり、越流させていました。

右写真、堰柱を二本に分けた狭い径間に、ご覧のようなスライドゲートが見えました。一瞬、極小の「舟通し」(閘門)ゲートかと色めき立ったのですが、周りの様子からしてちょっと違うようです。管理橋の上から、上流側を見てみると…。




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背割堤に刻まれた水路は、階段状になっていますね。これは明らかに魚道です、残念。

ちなみに、左が新内藤川で、右が牛頭川というそう。どちらも川幅、水深ともに可航河川ぽい雰囲気ですが、ここから見たかぎりでは、船影はありませんね。

115044.jpgうろうろしていたら、巻上機室の一つに掲げられていたメーカーズプレートを発見、諸元がわかりました。22.15mが2径間、20.6mが1径間。2段式のそれは、流調ゲートと呼ばれているのですね。

川崎重工製、平成10年10月竣工とのこと。まだ若い水門といってよいでしょう。


115045.jpgこちらは巻上機室の影になった、堰柱の根元にひっそりとあった鋳物の銘板。本体の施工は東洋建設、ゲート設備の前年に完成したのですね。

ちなみに、新内藤川水門で検索したところ、中国地方建設局の発行した広報誌「ふれあい放水路」平成10年12月号のPDFがヒットしました。内藤川水門竣工時に発行されたもので、オフィシャルフォトや詳しい諸元から、竣工式の模様まで掲載されています。ご参考まで。

(25年3月15日撮影)

(『生きている大運河・佐陀川…0』につづく)

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タグ : 新内藤川水門 新内藤川 牛頭川

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