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2月10日の茂森橋…2

(『2月10日の茂森橋…1』のつづき)

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いつもとほとんど変わらぬすり抜け風景ながら、上流側から眺めると、錆のひどかった桁が、下るにつれて錆が少なくなってゆくさまが見て取れ、興味深いものがあります。

以前も触れたように、下流側の沈下量が少ないことが、改めて実感できたことではありました。

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おお、光の塩梅がよいせいか、横を向いて撮っても、割とブレが少なくいい感じに。

リベットの一本一本や渡されたアングル材はもとより、桁の中を貫く水管までとらえることができました。形鋼をボルト締めしたような、後年の補強が見られない、竣工当時の姿が保たれている鋼鈑桁といってよさそうですね。

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くぐり終わって、かがんだ腰を伸ばしがてら、振り向いて一枚。

橋上のご一家と、目があってしまいました。ベビーカーを押すお父さんのうろんげな目線が痛い…。

114094.jpg茂森橋の向こうは、さらに穏やかな大横川の狭窄区間。憩流に無風、そして狭水路と三拍子揃うと、これほどまでに安堵感といいましょうか、気を緩められる可航水路になるのかと、新たな表情を見た気分です。

数年前なら、岸にぶつけやしないか、頭がつかえやしないかと、むしろ緊迫するほうの最右翼だったのですから、慣れとは恐ろしいもの。茂森橋に心あらば、現金なヤツめ、と笑っていることでしょう。

114095.jpgさて、かような究極の穏やかさを逃す手はないと、一念発起(でも何でもない)してスロットルを戻し、キーをひねりました。機関停止、チルトアップ一杯、後部ベンチのピンを抜き船首方向にずらし、艪を下ろしてロベソにはめ、ハイオをかけて…。艪走準備完了!

静かな水面上で、バタバタと不審な動きをしていたら、木場公園で話し込んでいた女の子の集団から、「艪だ!」「艪だよ!」のコメントが。イヤ、さすが江東区! 「和船友の会」の、長年に渡るご活動のたまものでしょう!


(25年2月10日撮影)

(『大横川で艪走』につづく)

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タグ : 茂森橋最低橋大横川江東内部河川橋の裏側

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