柳川堀割めぐり…5

(『柳川堀割めぐり…4』のつづき)

109061.jpg石垣の護岸と、ところどころでそれを割って伸びた、水面に影を落とす木々…。岸に迫る家並は古いものはそう多くなく、むしろ最近の建築が主なのですが、それがかえって水路に生活感を与え、むしろよい感じです。

左手にも白秋祭のために設けられたとおぼしき、桟橋状の舞台が見られました。団体や町会ごとなのでしょうか、この後も各所で、さまざまな舞台や飾り付けを目にすることになります。
あっ! その奥、のぼりや行灯看板が見えて、お店らしい雰囲気。あれはもしかして!

109062.jpgドンコ舟相手のお店! 十二橋のある十六島・新左衛門川の「河畔のお土産屋さん」(『あやめ祭りの水郷風景…6』ほか参照)以外では初めて見ます。ここ柳川にもあったとは! 普通の喫茶スタンドに、そのまま桟橋をつけたような造りがいいですね。

屋号は真観(まみる)さん、船頭さんによれば通称「水上売店」で、地図上にもきちんと表示されているほど。有名な存在なのでしょう。メニューを見ると、コーヒーなど各種の飲み物だけでなく、地酒も売られているようですね。

109063.jpg水上売店には、もの凄く惹かれるものがあったのですが、シャッターを押し続けている間に声をかけるタイミングを逸し、飲み物ひとつ買わずに、そのまま通り過ぎてしまいした。ああもう何をやっているんだと、自分を責めることしきり。お店の人、ごめんなさい。次回は必ず利用させてもらいます…。

ふたたび樹影が濃くなって、ひんやりとした冷気が降りてきました。左の岸沿いには四角い灯篭が並んで浮かされ、「祝白秋祭」の文字が書かれています。こちらも夜は点灯されて、堀割を彩るのでしょう。

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灯篭のある区間を抜けると、前方に
私の好みど真ん中の極小RC橋が。

ほどよく古びたコンクリートの肌、その小洒落たた造作はもとより、桁下の低さ、径間の狭さと魅力がてんこ盛りで、もうハートをわしづかまれ。挙動が不審になるほど動悸が高まりました!

狭い水路にもかかわらず、大きく張り出した橋台地や、その端部が上に行くほど広がった造りになっているのは、平時は水をほどよく滞留させ、増水時にあっては広がった上部で流量を少しでも増やすようにした、ご当地ならではの工夫なのだとか。

桁中央に掲げられた橋名板には「石橋」とありました。かつては本当に石造の橋だったのでしょうか。ちなみに高欄の高さは、膝くらいしかない本当に可愛らしいもの。比較できる人やクルマを、一緒に写せなかったのが残念です。

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さて、すり抜けのお味はいかに…うひょひょひょ!

めいっぱいかがんでも、頭を擦りつけんばかりのこの低さ! ん? 頭上の真ん中には、間隔をおいて結び目をつけた、トラロープが流路方向に渡されている…。もしかして、これを手で引けということかしら? 

船頭さんがいいタイミングで、「このヒモ、何のためだかわかりますか?」と声をかけてきました。考えた通りのことを口にすると、まさにご名答。橋の低いところでは、竿を立てることができないため、行き足を殺さないように、このロープをひいて舟を歩かせるのだそう。船頭さんと一緒にロープをつかんで、興奮も倍加するすり抜け体験となりました。
撮影地点のMapion地図

(24年11月3日撮影)

(『柳川堀割めぐり…6』につづく)

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タグ : 柳川川下り 柳川市 橋の裏側

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