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栃木市RC橋めぐり…1

(『瀬戸ヶ原堰…2』のつづき)

108026.jpg瀬戸ヶ原堰を楽しんだ後は、やはり同じくらい気になっていた橋たちを愛でてみようと、ガツガツと後戻り。まずは最初に気になった、西岸の派川に架かる小さい方の橋から。

親柱に刻まれた銘は「湊橋」、昭和8年7月竣工とありました。このあたりの町名は、かつての河岸を思わせる湊町ですから、そこからとられた名前でしょう。震災復興橋より少し後の世代といってよいですね。

小なりとはいえ、4つの親柱に御影石(人造石かな?乞うご教示)をおごった、がっしりとした感じのRC橋。しかも角の剥落やひび割れもなく、状態は極上です。橋詰に和菓子屋さんが店を構えているのも、しっとりと落ち着いた風情で、橋の雰囲気に似合っていました。

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108028.jpg舟行でくぐる唯一の橋、巴波川橋のひときわ高い、橋灯付きの立派な親柱。カメラを構えたら…ううん、残念ながら暗く撮れてしまった。こちらも石造の一本ものではあるものの、右左折して渡るクルマが多いせいか、内側の角に剥落が見られ、汚れも少々目立ちました。

竣工年を読みとろうと、左の親柱に近づいてみたのですが、風化したのか読み取りにくく、おそらく昭和9年12月竣工だと思われます。しかし、この古びた表面の感触に、ガス灯風にあつらえた橋灯の醸し出す雰囲気、古建築ともしっくりきて、悪くないですね。

108029.jpg巴波川をいったん離れ、神社参拝や街めぐりを楽しんだ後、昼食をとりました。食事を済ませたところで、重苦しかった空模様も好転してきたので、川景色を眺めようとふたたび巴波川へ。

例幣使街道から適当に路地に入り、河畔へ出たところ。ここは舟の通る区間と違って、藻が流れにそよいで青々と茂り、浅瀬も多いですね。

この状態を目にして、200数十mとはいえ、舟航区間を維持・整備してゆくのは、並大抵のことではあるまいと、頭が下がる思い。ちょっと手入れを怠れば、このように、たちまち藻が繁茂してしまうのでしょう。

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何とはなしに、自転車を下流方向へ走らせると、おおお、またもイイ感じのRC橋が! 親柱は巴波川橋と略同ながら、高欄はより高く、「窓」のパターンも違うムクっぽい造作です。

これはもしかして、川沿いをうろついてみれば、まだまだ古いコンクリート桁橋に出会えるのでは? と、何やらアテにならない妄想を広げて、「RC橋めぐり」を決意。「河岸の街・栃木」の残り香は、RC橋にあるかもしれない…。妄想をエンジンに、まずは目の前の橋へ吸い寄せられてみました。
撮影地点のMapion地図

(24年9月16日撮影)

(『栃木市RC橋めぐり…2』につづく)

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タグ : 巴波川栃木市

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