巴波川の遊覧舟…1

108001.jpg9月16日は、栃木市の巴波川(うずまがわ)を訪ねてきました。「蔵の街遊覧船」の運航する観光舟、「巴波川舟行」を体験しようと思ったのです。

巴波川は渡良瀬川の支流で、渡良瀬遊水地のあたりで渡良瀬川と合流し、合流点から栃木市の中心部までの流路延長は、およそ20kmほど。かつては舟運路として大いに利用され、幾多の河岸を沿岸に擁したであろう、いわば利根川水系舟運の末端部の一つ。

通しの舟航ができなくなって久しいとはいえ、いにしえの可航河川に惹かれるものがある身としては、ぜひ訪ねてみたい場所の一つだったのです。

栃木駅前で自転車を借り北上、舟の乗り場にほど近い、幸来橋(こうらいばし)に到着。橋の上から下流側に目をやると、船が竿を差し遡上しているのが見えました。
撮影地点のMapion地図

108002.jpg幸来橋から、西岸を少し南下したところに乗り場があります。向かう途中、「吉屋信子生誕110年記念碑」の近くに、舟運の歴史を解説した、写真のような説明板を見つけました。いわゆる曳船道のことを、巴波川では綱手道と呼んだのですね。

巴波川周辺の舟運史については、「蔵の街遊覧船」の「案内」で古写真とともに触れられており、またご当地在住の夢野銀次氏による「銀次のブログ」の歴史散策カテゴリでも、巴波川舟運について言及されている記事があり、いずれも興味深いものです。ぜひご覧ください。

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乗り場の護岸上から、もやわれている舟たちを一枚。船首は角張ったタテイタ造りで、船首尾の反りも少ない、いかにも浅いところで用いられる端舟らしい簡素なスタイル。白木の色もまだ新しく、胴の間に敷かれたゴザもきれいで、よく手入れされている印象です。

奥の舟は手前と違って、日除けをかけていますね。我々が乗ったのは、こちらの舟でした。

108004.jpg船頭さんにうながされて、さっそく舟に乗せてもらい、上流側を見たところ。猛暑続きとあってか、例年より水深が浅くなっているそうで、トリムには相当気を遣っている様子。船頭さんの指示で、お客さんたちは均等に割り振られ、バランスが取れる位置に座ったところで、出発となりました。

ちなみに切符は、待合所兼売店である「蔵の街案内所」(『蔵の街遊覧船・蔵の街舟行』参照)で購入します。切符は当日一杯有効で、何度でも乗ることができるお得なものです。

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船頭さんの竿さばきで、結構な流速のある中をしずしずと遡上、先ほど渡ってきた幸来橋に近づきます。短い桁橋ですが、観光地の橋とあって橋灯は立派なものを備えており、高欄には装飾が施されています。

船頭さんいわく、「普段はもっと上流まで遡れるんですが、今は水が少なくて浅いので、このあたりで引き返させてもらいます」とのこと。う~ん、残念ですが、橋の下にはすでに浅瀬が見え、いかにも剣呑な雰囲気。整備された護岸は、かなり奥まで続いているところを見ると、水位が高いときは、次の橋くらいまで遡上できるのかしら。


(24年9月16日撮影)

(『巴波川の遊覧舟…2』につづく)

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タグ : 巴波川 栃木市

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