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9月9日の川景色…2

(『9月9日の川景色…1』のつづき)

107016.jpg外濠通りを渡すコンクリートアーチ、鎌倉橋。日本橋川では、湊橋、錦橋と並んで、コンクリート打ちっぱなしの復興橋梁ではありますが、湊橋がかなり前にタイル張りにリニューアル、錦橋も先日触れたように、補修されて見違えるようになりましたから、独り残されたこの橋の去就が、気になるところではあります。

装飾のないシンプルな造作ながら、側面より張り出させた高欄の下端に丸みをつけ、橋詰には同じく曲線でまとめられたバルコニーを設けるなど、ディテールに昭和初期のモダニズムが感じられます。今はご覧のくたびれた外観ですが、錦橋同様「光り輝く」ときが訪れるのでしょうか。

107017.jpgPWCの引き波に翻弄され、首都高の橋脚に危うくぶつかりそうになりながら、ヨロヨロと近づいて常磐橋を一枚。やはりブレてしまったか。

前回「常磐橋哀歌」で見たときに気になっていた、アーチの輪石が外れかかっていたあたりには、上からネットがかぶせられ、径間中央に「航行注意」と大書きされた看板が掲げられていました。一日も早く補修されて、渡ることができるようにしていただきたいものですね。

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そしてこれは有名な、三菱倉庫の「描き割り幕」!

小野川の復旧工事」のコメント欄で、元まぐろ屋さんにお知らせいただきましたが、近くで見てその異様さというか、面白さを実感。賛否はありましょうが、工事中にこういう気遣い方をした例はあまりないでしょう。

107019.jpg日本橋川を出た後は、小名木川に寄ってみました。さっき、閘門様の休日の表情を眺めたこともあり、扇橋閘門のそれも見てみたくなったのです。

頭から足指の先まで、ちりちり焦がされながら一直線の微速航行をしばし。お昼寝中のお扇橋閘門は、堰柱の白い肌を、陽射しでさらに白く反射させて、見るからに暑そうな風情でした。


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最後は汐見運河、京葉線の高架が上ってゆくあたりで空を見ていると、高架の向こう、まあ、夏真っ盛りを絵に描いたような、超弩級入道雲の大群落!

アップをもたついているうちに秋がようやくやってきて、季節外れの画像になってしまいましたが、月初めのこのころは、「秋は永遠に来ないんじゃないかしら?」と思わせるような猛暑でしたね。今や、この暑さも懐かしくなるような涼しさです。


(24年9月9日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 日本橋川小名木川汐見運河扇橋閘門閘門三菱倉庫高架下水路

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