古賀オール見学記…6

(『古賀オール見学記…5』のつづき)

106026.jpgホールド前端の隔壁にはハッチがあり、扉が開いていたので、こちらも見せていただくことに。

錆止め塗装の構造に囲まれた区画の中央には、小さなエンジンが。電動キャプスタンを動かすための発電機だそうです。発電機室兼用具庫といったところでしょうか。開け放たれたデッキのハッチから、陽光が差し込んでいました。


106027.jpg船尾甲板から、舵の巨大な羽板をのぞきこんで。艇から眺めていて、バージの舵の巨大さにはなじんでいるものの、こうして触れてみると、その質量の大きさには圧倒されるばかり。畳にすれば、六畳くらいはあるでしょうか。

低速で幅が広く、排水量も大きいとなれば、舵は大きくならざるをえませんが、これを操るのは大変な力が必要でしょう。非力な自分でも、全体重をかければ動くかな? などと考えていたら…。

106028.jpg乗り組みさんが、抜いてあった木製のティラーを差し込んでくださいました。勧められるまま、ティラーに体重をかけ、力いっぱい押してみましたが、イヤ、ほとんど動かない! 停泊していてもこの重さですから、航行中のそれときたら、想像もつきません。

乗り組みさんによれば、「水門(あけぼの水門)を通るときは、両舷の余裕がそれぞれ1mくらいしかなく、舵を取るのも緊張させられます」とのこと。喫水が深いときは、舵を切ってから効きだすまでのタイムラグも加味しなければならず、まさに手練の技が要求されることでしょうね。

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南側、第三工場ヤードクレーンの下でも、僚船・第六ふみ丸(全長33.40m、全幅8.05m、480総t、昭和44年建造)が荷役中。いい時間帯に居合わせたものです!

せっかくなので、ここで残りのクレーンたちの、スペックを書き出してしまいましょう。第二工場ヤードクレーン…間口15m、奥行39.36m、定格荷重15.27t、昭和41年竣工。第三工場ヤードクレーン…間口20.0m、奥行き27.61m、定格荷重40.8t、昭和57年竣工。第二工場ヤードクレーンが最古参で、第一、第三の順に増設されたことがわかりますね。

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運河沿いに第二工場へ移動中、鋼板を積んだトレーラーに出くわしました。大型のトレーラーでも、積んでいる巻取鋼板はわずかに二巻、いかに重いものかが改めて感じられます。

ここで工場長よりうかがったお話は、興味深いものでした。艀輸送も結構なコストがかかり、まず運河畔占有のための使用料、それに浚渫もときどき行わなければならず、その費用もばかにならないのだとか。
浚渫のお話にハテ? と思っていたら、公的に行われる浚渫は航路中央のみで、肝心の岸沿いについては、なんと自弁なのだそう。道路でいえば、自社前の舗装を負担させられるようなものでしょうか。

 
(24年8月2日撮影)

(『古賀オール見学記…7』につづく)

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タグ : 古賀オール 曙北運河

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