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古賀オール見学記…5

(『古賀オール見学記…4』のつづき)

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ここまで来たらもうトコトンまで見てやりたいと、わがままついでにさらにお願いして、ホールドの中へと降りてみることに。木甲板を踏みしめて、舷側にズラリと並ぶ肋材や、甲板上に三角棒の輪留めをかって並べられた巻取鋼板を眺めて、船内の雰囲気を堪能。こちらも例に漏れず、清掃が行き届いています。

目の前にある巻取鋼板が10個、仮に1個20tだとしても、200tの重量がこのバージにかかっているわけだ…。これだけの荷を、曳船とバージ、合わせて2人で運べるわけですから、改めて舟運の効率のよさがわかろうというものです。

106022.jpgバージの乗り組みさんによれば、最近は運河に浅瀬ができ始めている区間があり、喫水との兼ね合いから、最大積載量より100tほど少なめにしなければならない場合があるとのこと。

お話をうかがっていると、頭上から「始めていいですか?」の声が。見上げると、護岸上の見張り台(?)にリモコンを持った方が立っており、クレーンもスタンバイしています。荷役が目の前で見られるんだ!


106023.jpgお願いします! と(嬉しさのあまり、だらしなくゆるんだ顔で)応えると、モーター音とともに吊り具―電動リフターというそうです―が目の前にするすると降りてきて、フックが巻取鋼板を挟んだ位置で、ピタリと止まりました。

吊り上げた瞬間、船がフワッと浮くんですよ!」と乗り組みさん。おお、それはぜひ体感してみたい! 2~30tが持ち上がるとなれば、喫水にも結構な変化があることでしょう。貴重な一瞬を逃すまじと、身構えていると…。

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いや、想像以上に持ち上げられた感じです! もっとユラユラと、反動で揺れるかと思ったのですが、スッ、と上がったきりでピタリと止まった感覚。写真からも、ホールドと護岸の上端の見え方で、十数cmほどは上がったことがわかりますね。

106025.jpg軽々と吊り上げられてゆく巻取鋼板を見送って。ちなみにこの第一工場ヤードクレーン、間口が11.446m、奥行き39.36m、定格荷重32.7tで、昭和47年の竣工だそう。

さて、このバージはどこから鋼板を運んでくるかというと、有明にある鉄鋼埠頭(Mapion地図)から、13号地貯木場をかすめて曙運河を通り、所要時間はおよそ1時間とのこと。
有明といえば、直線距離で約4km。すぐ近くではありますが、一巻20tからの鋼板を4~500t分もトラックで運んだら、台数と人手を考えるだけでも大変な手間で、設備さえ整っていれば、艀による輸送が各段に効率が良いことがわかります。

いわば、代替手段がとりにくい部分で生き残ったともいえ、そういった意味では、現在存続している他の河川舟運と同様だといってよいでしょう。


(24年8月2日撮影)

(『古賀オール見学記…6』につづく)

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タグ : 古賀オール

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