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古賀オール見学記…3

(『古賀オール見学記…2』のつづき)

106011.jpg第一工場の西端(運河側)近くまで来ると、おりしも天井クレーンが、梱包された巻取鋼板を吊り上げて移送中でした。

あっ、クレーンガーダーの裏に、「東西南北」と方角を書いた板が貼られている! イグアナクレーンにも、同様のもの(『2月18日の運河風景…2』参照)が付いていましたよね。やはり安全上、移動方向の呼び方を決めておくのは大切なことなのでしょう。

106012.jpg
巻取鋼板は、大きなもので一巻2~30tはあるとのこと。なるほど、クレーンの力量も構内最大で、30tと表記されています。ちなみにNo.3は15t、No.4は10tでした。

ん? このクレーンはNo.2…、No.1はどこに?

106013.jpg巻取鋼板の集積が途切れたあたりには、二本のレールに乗った移送台車がありました。これが運河から荷揚げされた鋼板を受けて、工場内まで運ぶのですね。

簡単な2軸トロッコのように見えますが、大きな重量がかかるとあって造りは頑丈そのもの。軸受けも、貨車のように外側だけでなく、内側にもあって計8ヶ所で支えています。台車が載っている場所は台貫(秤)も兼ねていて、奥にもその指針が見えますね。
台車の線路が目指す先は……。

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お待ちかね、運河畔のクレーンです! 

おおお、このクレーンがNo.1だったんだ! 運河のクレーンが第一号とは、これまた粋なことを…いや、冷静に考えたら、工程順に番号を割り振っただけのような…。興奮のあまり、あらぬことに妄想が及びましたが、正直このクレーンが栄えある(?)第一号だと気づいたときは、嬉しかったものです。

106015.jpgさあどうぞ、とうながされて、いよいよ工場を出てクレーンの下へ。よもや、こちら側からクレーンを愛でる日が来ようとは、思ってもみなかっただけに、感動もひとしおであります。はい。

間近から仰ぐクレーンのトラスは、水面から見上げるのとまた違った、力強さと美しさが感じられました。強烈な夏の陽射しに輝く構造、じりじりと焼けて熱をおびた鉄の肌。緑濃い運河畔に、思い切りよく突き出したその威容。どれを取っても、現役の揚搭設備独特の、生き生きとした魅力にあふれていたのです。


(24年8月2日撮影)

(『古賀オール見学記…4』につづく)

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タグ : 古賀オール

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