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あやめ祭りの水郷風景…6

(『あやめ祭りの水郷風景…5』のつづき)

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軒先にはあやめを描いた提灯が二つ三つ、それに商品もたくさんぶら下がっていて、もと通り営業されていることが感じられ、嬉しくなりました。船頭さんに、買い物をするからつけてくれるようお願いして、さっそく接岸。

98027.jpgおばさんがさし出してきた草餅を受け取りながら、昨年は休まれていて残念だったので、復活されて嬉しかったこと、ヨモギ畑が地震で被害を受けられた(『震災後の水郷を訪ねて…9』参照)そうだが…などと話しかけたら、「よく知ってるねえ!」と驚かれた様子。

「ここや、ここもやられちゃってねえ」と、ひびの入った大谷石の護岸や、柱の基礎を叩きながら、修繕のご苦労を話してくれました。完全復旧まで、まだ時間が必要なようですが、以前と変わらずに営業されていて、本当によかった!

久しぶりとあって、他にもいくつか買い物をしたところ、おまけをしていただき、かえって恐縮しつつお店を離れました。

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帰路、サッパの横付けするお店を上流側から眺めて。今や全国にもまれな、舟から買い物のできる水路のお土産屋さん。十二橋のオアシスとして、末永く盛業していただきたいものです。

98029.jpg進むほどに、続々と下ってくるサッパ群。しつこいようですが、水郷にとって、本当に今が旬なんだなあ…。

ところで、船尾を前にして下ってきたサッパ、この先で理由がわかりました。「震災後の水郷を訪ねて…10」でも触れた、エンマ跡の舟入が閉鎖されてしまい、与田浦から上ってきた舟は、舟入りに突っ込んでの転回ができなくなってしまったのです。

与田浦にある組合のサッパは、十二橋遊覧の後、加藤洲閘門を出ずにそのまま引き返す(大割水路は、依然として通航止めのまま)のが現行のコースなので、後ずさるしかないわけですね。写真のように正しい姿勢で下ってくるのは、加藤洲閘門から入ってきた、潮来側の組合の舟なのでしょう。

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というわけで、本来ならばここで戻るところを、せっかく加藤洲閘門が復活していたこともあり、船頭さんにお願いして通ってもらうことにしました。

通常は、通航舟から把手を引いて動かす自動運転ですが、繁忙期は有人運転でたくさんの舟をさばくと聞いていました。おお、話のとおり、麦わら帽子をかぶった「閘門守」(?)さんが、入閘を見守っておられる! 有人運転時の通航は初めてなので、妙に興奮してしまいました。
撮影地点のMapion地図

(24年6月24日撮影)

(『あやめ祭りの水郷風景…7』につづく)

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タグ : 新左衛門川水郷加藤洲閘門閘門

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