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あやめ祭りの水郷風景…2

(『あやめ祭りの水郷風景…1』のつづき)

98006.jpgサッパには、靴を脱いで座るゴザ敷きのものと、土足のまま乗れるベンチの2種類がありました。我々の乗ったのはベンチ式で、ラッキーなことに一番前の席。

乗り込んでいるうちにも、サッパは次々と発着して、お客さんをさばいてゆきます。乗船待ちの列も、あっというまに伸びて、乗り場は大賑わいです。



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98008.jpg女性の船頭さんが竿をあやつって、満員のサッパを器用に転回させ、船着場を離れて水路をゆっくりと南下開始。

現在の与田浦やエンマをゆくサッパとの一番の違いは、手が触れんばかりの距離にハスの葉が浮かび、あやめがそよいでいること。ハスの花のつぼみが、水面に浮かぶ葉の間からピョコンと顔を出しているのも、間近に見られるのが新鮮でした。

98009.jpgハスの葉が舷を擦り、あやめの群落が両岸を埋める、「分け入り感」濃厚なより細い水路へ。動力船ではペラがからんでとても入れない、まさに竿舟の独壇場ともいうべき、かつてのエンマを髣髴できそうなこの狭さ、のどかさ!

昔の十六島は、それこそ葉脈のように無数のエンマが広がっていたわけですが、エンマの中でも特にハートをわしづかまれたのが、それこそ舟1隻分の幅しかないような、草に埋もれんばかりの極狭水路。

もちろん実見したわけではなく、いくつかある水郷の写真集で見たのですが、そんな「非動力船専門の可航水路」ともいうべき存在にグッときていたこともあり、感動が深かったのです。

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そしてエンマといえば、木で造られた中高の橋! クロ(あぜ道)とクロを結んで、サッパの舟行きをさまたげないように、高々と中央径間を持ち上げた丸太の橋は、十六島を象徴する風物の一つであったといっても、いい過ぎではありますまい。地面の低さと、舟航が最優先だった十六島の土地柄が、凝縮されたような存在です。

写真集で見たかつての橋たちは、これより細い材を組み合わせた華奢な感じのもので、手すりも片側だけか、両側ともないタイプがあったようです。もちろん園内の橋ともなれば、いかな水郷風景の保存が眼目とはいえ、再現にも限度があることでしょうね。


(24年6月24日撮影)

(『あやめ祭りの水郷風景…3』につづく)

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タグ : 水郷 水郷佐原水生植物園

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