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霞ポート水門と管理橋…1

(『「保立食堂」で通運丸に出会う!』のつづき)

92026.jpg土浦訪問のシメは、桜川河口にある霞ポート水門にしました。過去ログ「空から水路をゆく!…4」でも紹介しましたが、このあたりにいくつか見られる「水門付き船溜」に惹かれるものがあり、近くに来たら一度訪ねてみたいと思っていたのです。

堤防道をたどってゆくと、分厚い雲の間からところどころ陽が射し、どこか神秘的な雰囲気の空をバックに、たたずむ水門が見えてきました(タイトル参照)。「西浦右岸 48.5km」の里程標を見て、ああ、ここもお役所的には川の一部だったっけ、と再認識。

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水門の左右だけ高水敷があったので、足がかりのない法面をへっぴり腰で滑り下り、まずは水門の正面を堪能。

側面の面積にくらべて窓が小さいせいでしょうか、肉厚に見える巻上機室に、構造側を表に向けたブルーの扉体が目立ち、シンプルな中にいかつさが感じられます。

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水路の脇まで寄って見上げてみると、扉体の下に朱塗りの管理橋が顔をのぞかせていました。扉体は天地寸法の少なさから、二段式のようですね。全開時の桁下高を稼いで、高さのある船が出入できるようにするためでしょう。

ん? 管理橋があるのだから、高さは橋の桁下高に規制されるのか…。と思って管理橋に目をやると、妙な部分があることに気づかされました。

92029.jpg橋台に凹みが造ってあって、何やらつっかい棒のようなものが見えたのです。橋を支えているようですが、それにしては華奢すぎるような。棒の上端、桁とのヒンジのあたりは、伸縮する造りになっているようですね。何かの緩衝装置かしら。

何やら配管やボックスも見えるし、興味を覚えたのですが、こちらの解明はさておいて、ひとまず水門のディテールへ目を向けることに。


92030.jpg扉体はやはり、二段ローラーゲートでした。錆だれもなくよい状態だったものの、扉体下端のガーダーには、ごっそり土が乗っていました。閉じたときに堆積土を拾ったのでしょう、まるで園芸用の土のように黒く肥えており、雑草も生え放題ですね。

水郷の本を読んでいると、浅くなったエンマの底土をさらって田んぼに盛る話が出てきますが、この扉体に乗った土の肥え具合を見て、なるほどとうなずかされたものです。
撮影地点のMapion地図

(24年5月4日撮影)

(『霞ポート水門と管理橋…2』につづく)

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タグ : 霞ポート水門霞ヶ浦

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