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ホワイトアイリスに乗って…4

(『ホワイトアイリスに乗って…3』のつづき)

92016.jpg右舷にオランダ風の風車が見えてきました。土浦市の公式サイトによると、霞ヶ浦総合公園なのだそう。(説明の放送は流れていたのですが、ろくに聞いていないあたり)

ツェッペリン飛行船を模したジャングルジムが楽しそうですね。風車は展望台を兼ねていて、周囲にさえぎるものもないようですから、眺望は素晴らしいでしょう。


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ここでふたたび、古びた浚渫船が。岸からはるか離れた湖水のど真ん中に、人影もなく寂しく碇泊しているあたり異様な感じがしますが、平均水深7mという霞ヶ浦の浅さを考えると、スパッド(杭)を打って停めておくのも難しくないのでしょう。

かつて、水質の汚濁が進んだ時代に、汚れた底土を一掃して水質を改善しようと、旧建設省による大規模な浚渫事業が進められたこともあったそうです。浚渫船が多いのは、そのころの名残なのでしょうか。

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92019.jpg上の写真は右舷側に見られた、土運船らしき艀。浚渫船とペアを組んでいるのかな?

艀の向こうや、右の写真にも見えるように、澪標か何かの仕掛けなのか、竿がたくさん立てられており、船はその間を縫うように進むこともしばしば。浚渫を頻繁に行わないと、澪筋の維持が難しいのかもしれませんね。


92020.jpgしかし、本船の飛ばしぶりたるや、進行方向に顔を向けていると、風圧で髪型がオールバックになってしまうほど。我が木っ端ブネが、めったに出さない全速を出したときに近い感覚で、優に20ktは出ていたと思われます。

船頭的には、爆音と風切り音で血沸き肉踊り、なかなか面白かったものの、寒い時期にはちょっとツラそうではありますね。ともあれ、オープンデッキを持つそこそこの規模の観光船で、ここまで高速航行が堪能できるのはあまりないでしょう。

(24年5月4日撮影)

(『「保立食堂」で通運丸に出会う!』につづく)

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タグ : 霞ヶ浦ホワイトアイリス浚渫船

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