fc2ブログ

水路をゆく・第二運河 令和5年7~9月のご案内

35_0008.jpg

【ご案内】
水路をゆく・第二運河にようこそ!
モーターボートなのになぜか艪(ろ)がついている、全長わずか21ft(約6m)の木っ端ブネに乗る道楽船頭は、川や運河をうろつくのが大好き。いにしえの水運全盛期に思いを馳せつつ、閘門・水門や橋、フネブネの姿を楽しみながら、各地の水辺や博物館、遊覧船を訪ね歩くブログです。東京とその近郊にある可航水路の、自艇航行による全線ご紹介を目指しています。

当ブログ掲載の本文、画像の無断使用はお断りいたします。
コメントが減少したため、コメント欄は四年前より閉じさせていただきました。悪しからずご了承ください。
なお、過去の記事にいただいたコメントは、管理人承認後の表示となります。また、誹謗中傷が含まれるもの、公序良俗に反するもの、当ブログの趣旨にそぐわないものなど、コメントの内容によっては、管理人の判断で予告なく削除させていただく場合があります。悪しからずご了承ください。
ボートオーナーの方へ…当ブログに掲載された水路を航行され、事故を起こされても、管理人は責任を負いかねますので、航行にあたっては、各艇長の責任で安全航行をお願いいたします。
画像は、クリックすると別窓・別タブで拡大表示できます(初期のものの中には、原寸掲載で拡大しないものもあります)。
本文中のリンクは、ここ最近のものは原則、ブログ内記事が現窓表示、外部サイト(『水路をゆく 過去ログ』を含む)が別窓・別タブ表示です。初期の記事には、すべて別窓表示のリンクが残っています。
記事検索の仕方‥‥【1】右欄「ブログ内検索」に好みの文言を入力して検索ボタンを押すと、左側に当該文言を本文に含んだ記事のリンク集が表示されます。【2】右欄「水運趣味タグ」の「全表示」をクリックした後、Ctrl+Fで河川名・水門名などを入力し、反転したタグをクリックすると、左欄にタグのついた記事が表示されます。
お問い合わせなどありましたら、右欄最下段のメールフォーム「船頭に電信を打電」よりお願いいたします。
【メールフォームよりメールをくださった皆様へ】頂戴したメールはすべて目を通しておりますが、都合により、お急ぎのご用がある方以外、原則返信はしておりません。またそのほかの理由でも、返信の可否は管理人にお任せください。大変恐縮ですが、悪しからずご了承いただければ幸いです。
当ブログは、ブログサービス「Doblog」にて作成していた、「水路をゆく」の姉妹ブログとして、平成20年4月6日に開設、「航行水路メモ」を主な記事にしてまいりましたが、平成21年2月8日以降、Doblogに障害が発生、更新が不可能になったため、本文記事をこちらで継続することとなりました。
なお、サービス終了に伴い、閉鎖されたDoblog「水路をゆく」に掲載していた記事は、FC2ブログ「水路をゆく 過去ログ」に移設しました。
ツイッターアカウント「水路さん(@suiro_kun)」で、水路のことに限らずさまざまなよしなしごとを垂れ流しております。よろしければどうぞ。

【タイトル画像ほかの更新履歴】
【9月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。八郎潟防潮水門閘門、後扉室前から閘室を見て。令和5年7月25日撮影。
【8月1日更新】タイトルバック画像を更新しました。豊洲運河、豊洲水門の扉体をアップで。令和5年7月9日撮影。
【7月9日更新】タイトルバック画像を更新しました。辰巳運河、辰巳桜橋の桁側面に掲げられた、橋梁標の中央標です。令和5年7月9日撮影。

9月18日のフネブネ…2

(『9月18日のフネブネ…1』のつづき)

304011.jpg晴海埠頭H-3バースでおなじみの船影、水産庁の漁業調査船「開洋丸」をスナップ。この煙突周りを切り取ったところ、すごく魅力的じゃないですか。

「水」の字を意匠化した水産庁の庁旗を、そのままファンネルマークとしてあしらったデザインの佳さもさることながら、本船の信号符字が、開口部のない舷側にゴシックで大書きされているのも格好よく、引き締まった感じに。新たなチャームポイントを見つけた気分でした。

304012.jpg
永代橋下流、プレーニングする警備艇「あじさい」。この直前、水辺ラインの水上バス「こすもす」と行逢するシーンを動画(こちら)で撮っていて、その際は徐航していたのですが、何を思ったのかいきなり猛然と増速、すっ飛ばしていきました。

304013.jpg

304014.jpgほぼ同位置で、タイミングよく三崎町中継所通いのバージ便が来たので、こちらも嬉しくスナップ(動画はこちら)。

こちらも顔なじみ、曳船「第33中島丸」。長年見慣れた姿とはいえ、最後の不燃ゴミ輸送河川航路を担っている立役者となれば、おだやおろそかにはできません。ズームでぐぐっと追いかけて、永代橋をくぐる雄姿も一枚ものしたのでした。

304015.jpg


(令和5年9月18日撮影)

(『9月18日のフネブネ…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 東京港隅田川派川隅田川曳船警備艇

9月18日のフネブネ…1

(『またも"フジツボの当たり年"か?』のつづき)

304006.jpg9月18日の近場徘徊で出会った、フネブネから先にご紹介しましょう。

砂町運河を西航する曳船。肥えた船型に比してトルクがあるタグとて、豆曳船といえど引き波も重厚かつ盛大で、木っ端ブネなど翻弄されてしまいますが、それがまた楽しいものでもあり。船名は「第1三福丸」。


304007.jpg

304008.jpg汐見運河を西へ歩かせていると、京葉線高架の向こう、墨田川造船の桟橋に艤装中の艇が。拝見してゆきましょう。

建屋をのぞかせていただくと、建造中の艇が一隻。船体と甲板室を組立中でした。トランサムの抜き文字は「ゆめかぜ」かな? だとしたら、昨年9月に港内で臨検された、同名艇の代替かしら。船齢は確か30年ほどだったはずですから、代替わりしてもおかしくはありません。

304009.jpg
艤装中の艇に近づいて。あっ、この塗色は見覚えがありますね。平成27年6月にここで見た、ジブチ向け巡視艇と一緒です。舷側の表記も同じですね。ハルナンバーP-15、前回の艇よりぐっと大型になっています。ODA建造支援の続行艇といったところでしょう。

304010.jpg
左舷後方から。トランサムに書かれた艇名は「SAAD OMAR GUELLEH」。前回の艇は海保の「すずかぜ」型に似ていましたが、今回の艇もプロトタイプがあるのでしょうね。

ともあれまた一隻、江戸っ子巡視艇がはるか紅海の湾口まで旅立つわけで、それを思うと何とも気宇壮大な感じがします。地元生まれということも手伝い、長きに渡っての活躍を願わずにはおられません。

(令和5年9月18日撮影)

(『9月18日のフネブネ…2』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 砂町運河東雲北運河曳船巡視艇墨田川造船

またも"フジツボの当たり年"か?

304001.jpg7月16日に出かけてからおよそ一月ぶり、8月12日は遅い時間に母港を訪れ、出港できないまでも、メンテだけでもしようと艇へ。

水線付近に目をやって、まあ愕然としましたよ。ピンボケで恐縮ですが写真のとおり、すでにフジツボみっちり! そんなに長期間放置したわけでもないのにと、泣きたくなりました。お隣のH艇長も、「今年も"当たり年"みたいですねえ‥‥」と、うんざり顔です。

304002.jpg
フジツボが我が艇を社交場にしているさまを目にして、冷静さを失っていたのでしょう。憤然と船底清掃ツール・スクラビスを組み立て、怒りの様相で水線下へ突っ込みました。スクラビスの注意書きには、海藻や稚貝の除去には適しているが、成長して硬くなった貝類は不適、とあったにもかかわらず‥‥。

結果はご覧のとおり。最前列の突起はフジツボの硬度に負け、ボロボロに崩れて見る影もなくなってしまいました。自業自得であります。でも、フジツボはある程度駆逐できたようだし、ヘッドだけ買い替えればよかろう、今度はハードな貝類除去にも適したブラシタイプ「グルーヴィーヘッド」にしようと、ボートサービスに注文したのでした。

しばらく経ってボートサービスの担当者氏から連絡が。何と、代理店いわく、スクラビスの製造元と長らく連絡がつかなくなっており、入荷が滞っているとのこと。

う~ん、当座はこれを自分なりに直して、使い続けるしかなさそうですねえ。人工芝でも貼ればブラシの代りになるかしら。スクラビスのメーカー、Scrubbis ABについてご存じの方、ご教示いただければ幸いです。

304003.jpg
何かと手塞がりで、次に艇を訪れたのはまたその1か月後、9月18日。前回、ひと月経たずにあのありさまだったのですから、この猛暑下でフジツボさんの当たり年、さらにひと月を経ればさぞ惨状を呈しているであろう‥‥と、覚悟を決めて見てみると、まあ、ノリがユラユラのモコモコに。

いやもう、半ばあきらめの境地とあって、なるべく水線付近を見ないようにして出港準備。ノリや貝どもが少しでもはがれることを願って、東雲運河での全速トライアルに望んだのであります。

304004.jpg

304005.jpg結果は意外なものでした。最高速度、何んと、46.3km/h‥‥25kt出たのです!

誤った扱いをしたとはいえ、スクラビスをボロボロにした甲斐があったというものですね。文字通り身を粉にして、不逞フジツボ賊をこの速度が出るまで排除してくれていたのでした。この絶大な効果を体験すると、なおさら入手難が惜しく思えてきます。どうか、廃業などされていませんように‥‥。

(令和5年8月12日・9月18日撮影)

(『9月18日のフネブネ…1』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 東雲運河

7月16日の川景色…5

(『7月16日の川景色…4』のつづき)

303021.jpg日本橋川を下ってくれば、ほぼルーチン(でも何でもありませんが)となった、首都高高架の撤去工事の観察であります。

一石橋から、撤去中の呉服橋出入口を眺めて。足場で覆われ、両岸も建て込んでいるせいで、昼なお暗い高架下には台船も作業拠点として常駐。少し進んで、西河岸橋の手前から見上げてみると‥‥。


303022.jpg
今回、絵的に惹かれたのはここです。すでに撤去され寸断された桁の上に、何のためでしょう、一つづつ鉄骨組みの低い櫓状の構造がぽつりぽつりと載っていて、独特の香気を発散していました。

303023.jpg高架の撤去はほぼ終わり、視界が開けたもののいまだに違和感がぬぐい去れない(笑)、江戸橋出入口跡を上流側から。7月9日の視点と、反対から見ていることになります。

"定点観測"してみたかったのは、この先右手にある切断された橋脚の一本。前回とは潮位が異なりますから、見せる表情もまた違うことでしょう。


303024.jpg
う~ん‥‥前回の天端が水面ギリギリより、インパクトには欠けてしまいますが、これが都心の河川にある珍物味は捨てがたいところ。近いうちにこれも取り去られる、今しか見られない光景であれば、なおさら。

手すりにみたいに鉄棒とロープで囲いがしてあるのも手伝って、あそこに立ってみたい誘惑にかられるものが‥‥。

303025.jpg
最後は河口近く、湊橋のアーチの下から。ちょうど"松本型"水上バス「ホタルナ」が遡上してきたので、豊海橋とのツーショットをとスナップ。震災復興世代の古豪橋と、レトロフューチャー風味のする現代河川航路の顔役、いい一瞬に居合わせたものと嬉しくなりました。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月16日撮影)

(この項おわり)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 日本橋川高架下水路水上バス