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新屋水門…3

(『新屋水門…2』のつづき)

302011.jpg
水門の吐口右手に白い看板が掲げられているのに気づき、近づいてみました。
左の図の水門を通航する舟又はいかだの長さ幅並びに水面上の高さ又は運航時間を次のように指定します。

「通航する舟又はいかだ」「運航時間」の文言に目線がひゅっと吸い寄せられる思い。何と、旧雄物川は舟航があったのですね!いや、現状はともかく、このきまりが施行された昭和46年までは、そこそこの通航量があったと見たほうがよいでしょう。何年ごろまで、どんなフネブネや筏が行き来していたのか、興味をそそられます。

302012.jpg銘板を探してさらにうろついていると、おお、ありました。巻上機室右手の壁面、フェンス越しですが、3枚掲げられているのが見えました。近寄って判読に及ぶと‥‥。

東北地方整備局の銘が入った上の2枚から、径間4m、高さ5m、樋管の長さ57m、平成22年竣工とわかります。ゲート型式は「引き上げ横転式ゲート」というのですね。

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気になったのは、左下の1枚。色味や質感がこれだけ異質で、しかもこの距離からでは、うまく判読できません。ズームでたぐって拡大してみると‥‥。

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何と、基礎まで含めた正面・側面図が。先ほどの看板の図より、細密度が格段に上ですね。エッチングに墨入れしたものでしょうか。

天地の「雄物川下流割山地区新屋水門改築工事」、「東北地方整備局 秋田河川国道事務所」は読めたものの、図面各部の説明らしき文字は、細かすぎて残念ながら判読できないものが多く‥‥。しかし、書き込まれた字数と雰囲気から、扉体の直上に動力らしいものがあることはわかります。先ほどまで巻上機室と呼んできた建屋は、操作室、運転室と改めた方がいいでしょう。

帰宅後に検索したところ、「河川事業 事後評価 雄物川下流 特定構造物改築事業(新屋水門)」(PDF)という改築事業の詳細な記事がヒット。大変興味深いもので図版も多用されわかりやすく、お勧めです。

記事中の図でも、ゲートの引き上げ機構は径間直上に描かれています。先代水門は、昭和15年に竣工した3径間のローラーゲート! 結構な古豪水門だったのですね。

302015.jpg出発の前の週は雨の予報で、豪雨の被害を思うと、旅行の中止も視野に入れていたくらいでしたが、ご覧のとおり好天に恵まれ、このような珍しいタイプの水門がつぶさに観察できて、まずは幸先のよいスタート。

お次の水運趣味スポットは、旧雄物川の河道であり、北前船時代から栄えた歴史のある河口港、秋田港です。お天気もよいので、楽しい散策になりそうですね。
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月25日撮影)

(『「道の駅あきた港」にて…1』につづく)

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タグ : 新屋水門旧雄物川秋田市