fc2ブログ

利根川河口堰閘門を訪ねて…2

(『利根川河口堰閘門を訪ねて…1』のつづき)

293006.jpg
ススキの茂みと柵の間をカニのように横這いして、閘門の上流側が何とか望める場所に陣取りました。何分逆光とて黒くつぶれてしまいましたが、コンクリートの構造物が発散するこの質量感、間近でなくては味わえないもので、来てよかったとしみじみ。

293007.jpg少しディテールを拾ってみようと、左側の堰柱基部をズームでたぐって。半円形のバルコニーに惹かれますよね。一度立ってみたくなります。

三色信号の灯器、回転灯、スピーカーと通航船艇に向けた設備も見られ、現役閘門の鼓動が伝わってきます。扉はアルミ製ですが、もとは庇のように鉄製で、後に更新されたのでしょう。


293008.jpg
これは後扉室のものですが、堰柱に振られた番号、下流側は板状の素材を抜いて作ったものなのに、上流側は黒地に黄色のペイントなのですね。これは他の堰柱も共通仕様でした。

なぜか、閘門の前扉室のみこのペイント番号が施されていないあたり、仲間外れのようで少々哀れな気もしますね。なぜでしょう?

293009.jpg同じ場所から上流側を望んだところ。広大な川面に、堰柱同様番号を大書きした、水位観測施設が点々と並ぶ川景色、もうカッコいいのなんの。ホシハジロでしょうか、都内の川ではまずお目にかかれない、おびただしい数の鴨が浮かんでいるのも圧倒されます。

おまけに左手奥、萩原閘門まではるかに望め、飽きさせることがありません。下利根は本当に楽しいところですね!

293010.jpg
もう一つ目を奪われたのが、対岸近くに錨泊していたこの台船。グラブ式浚渫船なのか、クレーン船なのか判じかねていたら、国土交通省 霞ヶ浦河川事務所のツイートで、ゲート工事のための足場を組むのに出動したクレーン船と判明。

この幅で、閘門を通ってきたのかしら? それとも水門をいったん開放して通したのか、もしや解体して陸送してきたのか‥‥。
撮影地点のMapion地図

(令和5年2月12日撮影)

(『利根川河口堰閘門を訪ねて…3』につづく)

にほんブログ村 マリンスポーツブログ ボートへ
にほんブログ村
クリックお願いします

タグ : 利根川河口堰閘門閘門利根川