改架中の高速大師橋…2
(『改架中の高速大師橋…1』のつづき)

●川崎側の‥‥なんていうんでしょう、桁を横移動する仮設桁を眺めて。奥に見える既設橋の下をくぐって、さらに上流側まで伸びているのがわかります。
●こちらは大田区側、新設橋のそれをほぼ直下から見たところ。荷重を支えるトラス様の持ち送り、さらにその下には台車らしきものが桁下に見えますね。
いや、この巨大な桁が「ズレて」いくさま、思うだに一大スペクタクルなんでしょうなあ。桁の運搬シーンも圧巻だったでしょうが、移動の工程もそれに劣らず凄そうで、沿岸で見物したくなります。
●右の写真は既設橋の下から、下の写真は2つの橋を上流側から、下流方へ望んだところ。
広大な流路のおよそ右半分、川崎側は浅瀬が広がっているのですが、それを思わせない穏やかな川面。途切れることなく通過してゆく車列に、この橋が担う役割の重さが思われ、短時間で改架ができるこの工法が選ばれたのもうなずけたものでした。


●ここは大師橋と高速大師橋でかたちづくられる「三角水域」の中。ふと振り返れば、歩道が外側を巻くように渡る独特なデザインの、大師橋の主塔が秋の陽光に輝いていました。抜けるような青空にそびえる白亜の大塔、絵になりますねえ‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日のフネブネと水門』につづく)

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●川崎側の‥‥なんていうんでしょう、桁を横移動する仮設桁を眺めて。奥に見える既設橋の下をくぐって、さらに上流側まで伸びているのがわかります。

いや、この巨大な桁が「ズレて」いくさま、思うだに一大スペクタクルなんでしょうなあ。桁の運搬シーンも圧巻だったでしょうが、移動の工程もそれに劣らず凄そうで、沿岸で見物したくなります。

広大な流路のおよそ右半分、川崎側は浅瀬が広がっているのですが、それを思わせない穏やかな川面。途切れることなく通過してゆく車列に、この橋が担う役割の重さが思われ、短時間で改架ができるこの工法が選ばれたのもうなずけたものでした。


●ここは大師橋と高速大師橋でかたちづくられる「三角水域」の中。ふと振り返れば、歩道が外側を巻くように渡る独特なデザインの、大師橋の主塔が秋の陽光に輝いていました。抜けるような青空にそびえる白亜の大塔、絵になりますねえ‥‥。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日のフネブネと水門』につづく)

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改架中の高速大師橋…1
(『国葬儀の警備船艇』のつづき)
●この日の最終目的地は、多摩川下流でした。現在改架工事中の、首都高1号羽田線・高速大師橋を見ておきたくなったからです。
海老取川澪筋を出て、上流側へ舵を切りゆっくり遡上。入れ替わりに、PWCのフリートが爆音を響かせ、続々と澪筋へ進入。好天だったこともも手伝い、どの水路でもPWCの姿が見られ、賑やかではありました。

●下流側から全容を愛でつつ接近。そう、今年3月に鉄鋼埠頭で目撃した建造中の桁(『3月6日の水路風景…2』参照)が、新しい高速大師橋のかたわれだったというわけです。SNSほかで、台船で桁を輸送している光景を拝見して、ようやく架橋地点がここだと気づかされたお粗末でした。
●川崎側を見ると、ぷつんと途切れたようになっていますが、まだ未架設の径間があるわけではなく、桁はすべて揃っているはず。下で述べるような工法を採っているためです。
「高速大師橋更新」(首都高速道路株式会社)によると、改架される桁の延長は約300m、河上区間の3分の2ほど。令和7年の竣工を目指しているそうです。

●桁の下をのぞくと、びっしりと打ち込まれた鋼管が上流側へ伸びていて、その上に鋼桁が架設されているのがわかります。オフィシャルサイトの「事業概要」で図説されていますが、これは桁を流路方向へずらすためのいわばレールで、既設橋を上流側へ外したところへ、組立中の新設橋をはめ込む工法なのだそうです。

●3月に見たときも気になっていた、円筒形の張り出し部分をアップで。当時はあれこれ想像していたここ、やはり橋脚の基部だったのですね。桁の真下に橋脚のない、浮いたような独特のデザインが印象的です。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『改架中の高速大師橋…2』につづく)

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海老取川澪筋を出て、上流側へ舵を切りゆっくり遡上。入れ替わりに、PWCのフリートが爆音を響かせ、続々と澪筋へ進入。好天だったこともも手伝い、どの水路でもPWCの姿が見られ、賑やかではありました。

●下流側から全容を愛でつつ接近。そう、今年3月に鉄鋼埠頭で目撃した建造中の桁(『3月6日の水路風景…2』参照)が、新しい高速大師橋のかたわれだったというわけです。SNSほかで、台船で桁を輸送している光景を拝見して、ようやく架橋地点がここだと気づかされたお粗末でした。

「高速大師橋更新」(首都高速道路株式会社)によると、改架される桁の延長は約300m、河上区間の3分の2ほど。令和7年の竣工を目指しているそうです。

●桁の下をのぞくと、びっしりと打ち込まれた鋼管が上流側へ伸びていて、その上に鋼桁が架設されているのがわかります。オフィシャルサイトの「事業概要」で図説されていますが、これは桁を流路方向へずらすためのいわばレールで、既設橋を上流側へ外したところへ、組立中の新設橋をはめ込む工法なのだそうです。

●3月に見たときも気になっていた、円筒形の張り出し部分をアップで。当時はあれこれ想像していたここ、やはり橋脚の基部だったのですね。桁の真下に橋脚のない、浮いたような独特のデザインが印象的です。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『改架中の高速大師橋…2』につづく)

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国葬儀の警備船艇
(『9月25日の東雲北運河』のつづき)

●だいぶ日時が経ってしまったので、こちらを順不同で先にやらせていただきます。
この日は第一航路から多摩川へ向かったのですが、有明の国際クルーズターミナルに珍しく巡視船がもやっていたので、近づいてみました。
おお、横浜から来た「ぶこう」だ。広いヘリ甲板のフラットに、船橋と隣接した煙突が全体を引き締めていて、くにがみ型はスマートですね。
●この時分に大型巡視船がなぜ、と思ったのですが、考えてみたらこの2日後に、故安倍晋三元首相の国葬儀があり、各国からも参列者が来日するため、水上からも警備する必要があるためだと気づきました。
ちょうど複合艇が接舷、乗り組みさんが縄梯子で移乗中。五輪の際と同様、装載艇での警備も行われていたのでしょう。
●第一航路をさらに南下していると、続いて湾岸署の警備艇「あさしお」と行逢しました。
こちらは通常の哨戒なのでしょうが、国葬儀のことに思い当たったので、警備艇にもいつもと違った緊張感が漂っているように感じられ、いらぬ不審を与えないよう、神妙(?)に航過したものでした。

●この日は南風が入ってきたので、第一航路も港口近くなると波が立ち始めたのですが、少し前から気になっていたのは、羽田沖に留まっている船影。逆光を透かして見ると、どうやら巡視船のような。ガブるのをがまんして、判別できるところまで南下することに。
城南島の東まで来て、揺れる艇上でズームをいっぱいにして撮ってみると‥‥やはり! ヘリ巡視船「さがみ」(元『おおすみ』)だ! 左舷のアンカーを降ろしているように見えたので、錨泊しているのでしょう。海外の首脳クラスも参列した国葬儀、空港沖の警備拠点として、にらみを利かせていたわけですね。

●多摩川から戻って晴海沖まで来ると、巡視艇「やまぶき」が微速で遊弋中でした。墨田川造船で生まれ、所属も東京と生粋の江戸っ子巡視艇といったところ。
五輪警備の規模とはくらぶべくもありませんが、普段目にしない船艇が出動する緊迫感は、やはりただならぬものがあり、国葬儀の厳粛さを水上から垣間見たような気持になったものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『改架中の高速大師橋…1』につづく)

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●だいぶ日時が経ってしまったので、こちらを順不同で先にやらせていただきます。
この日は第一航路から多摩川へ向かったのですが、有明の国際クルーズターミナルに珍しく巡視船がもやっていたので、近づいてみました。
おお、横浜から来た「ぶこう」だ。広いヘリ甲板のフラットに、船橋と隣接した煙突が全体を引き締めていて、くにがみ型はスマートですね。

ちょうど複合艇が接舷、乗り組みさんが縄梯子で移乗中。五輪の際と同様、装載艇での警備も行われていたのでしょう。

こちらは通常の哨戒なのでしょうが、国葬儀のことに思い当たったので、警備艇にもいつもと違った緊張感が漂っているように感じられ、いらぬ不審を与えないよう、神妙(?)に航過したものでした。

●この日は南風が入ってきたので、第一航路も港口近くなると波が立ち始めたのですが、少し前から気になっていたのは、羽田沖に留まっている船影。逆光を透かして見ると、どうやら巡視船のような。ガブるのをがまんして、判別できるところまで南下することに。
城南島の東まで来て、揺れる艇上でズームをいっぱいにして撮ってみると‥‥やはり! ヘリ巡視船「さがみ」(元『おおすみ』)だ! 左舷のアンカーを降ろしているように見えたので、錨泊しているのでしょう。海外の首脳クラスも参列した国葬儀、空港沖の警備拠点として、にらみを利かせていたわけですね。

●多摩川から戻って晴海沖まで来ると、巡視艇「やまぶき」が微速で遊弋中でした。墨田川造船で生まれ、所属も東京と生粋の江戸っ子巡視艇といったところ。
五輪警備の規模とはくらぶべくもありませんが、普段目にしない船艇が出動する緊迫感は、やはりただならぬものがあり、国葬儀の厳粛さを水上から垣間見たような気持になったものでした。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
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9月25日の東雲北運河
(『9月25日の砂町北運河…2』のつづき)

●イグアナ先生にもご挨拶。爽やかな秋晴れの下でいいお顔を一枚。珍しく、先端に鵜が留まっていました。
そのまま東雲北運河へ入ろうとすると、9月11日には船台上にあった「しゃちかぜ」が進水し、艤装桟橋にもやっていました。この角度から見ると、作業艇「skyblue」や後ろの傾いた廃船までもいっぺんに目に入り、濃厚な光景になりますね。

●進水間もない美しい塗面は、何度見てもよいものですね。まだ艤装が進んでいないせいか、喫水が浅くダウントリムがかかった状態で、船底色が尻上がりになったように見えます。

●左舷後方からも。露出したトランサムのジンクもきれいで、いかにも新造艇といった感じ。外野がいつも似たようなことをいって恐縮ですが、しばらく静かだっただけに、また賑わいが戻るのは嬉しいものです。
●八枝橋近く、護岸工事中の船隊の中に、ちょっと惹かれる雰囲気の曳船がいて一枚。エンジンケーシング後端、舵輪周りに設けたガードフレームが、ハードな雰囲気を醸し出して佳し。黒光りした船体に、「R・D-180」なる記号めいた船名もいいですね。
船名の後ろに貼られたステッカーから、京浜運河北口近くに船溜のある船社、「Doki(株)どき」の持ち船(『6月13日の運河風景』参照)であることがわかりました。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『国葬儀の警備船艇』につづく)

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そのまま東雲北運河へ入ろうとすると、9月11日には船台上にあった「しゃちかぜ」が進水し、艤装桟橋にもやっていました。この角度から見ると、作業艇「skyblue」や後ろの傾いた廃船までもいっぺんに目に入り、濃厚な光景になりますね。

●進水間もない美しい塗面は、何度見てもよいものですね。まだ艤装が進んでいないせいか、喫水が浅くダウントリムがかかった状態で、船底色が尻上がりになったように見えます。

●左舷後方からも。露出したトランサムのジンクもきれいで、いかにも新造艇といった感じ。外野がいつも似たようなことをいって恐縮ですが、しばらく静かだっただけに、また賑わいが戻るのは嬉しいものです。

船名の後ろに貼られたステッカーから、京浜運河北口近くに船溜のある船社、「Doki(株)どき」の持ち船(『6月13日の運河風景』参照)であることがわかりました。
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9月25日の砂町北運河…2
(『9月25日の砂町北運河…1』のつづき)

●西側水路に入ってみると‥‥いるわ、いるわ。まるで各種鷺さんの見本市。遠目には、一定の間隔を置いて、いかにも鷺、という風の孤高な雰囲気(?)を感じたのですが、上の写真のように密集しているところもありました。
しかし、大型の鳥にもかかわらず、これだけの数が長くもない水路に集まっているということは、よほど餌となる魚類が豊富な水域なのでしょう。

●居心地よく静か水面を前に憩うていたところに、そろそろと最微速とはいえ、ときならぬ闖入者です。まあ鷺さんたちの怒ること、大きな体で翼を広げ、ギャアギャアと鳴いて飛びまわるのですから、首をすくめるような迫力があります。
鷺さんの怒りは、水面の静けさを乱して、ご馳走である魚を追いやってしまったこともあるのかも。珍しい"鷺の社交場"を見つけて嬉しく拝見しましたが、これは長居しない方がよさそうです。
ちなみに水深は、10時近くの時点で推算潮位A.P.+0.47mとして、なお1.9mあったのですから、まず木っ端ブネには十分な値といえます。

●船首をめぐらして東へ向き直ると、爆音がして船影が横切りました。先ほど解纜準備をしていた「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港してゆくところ。プレジャーのマリーナと、本船級といってよい上背のある船の取り合わせはある種ミスマッチな感じがして、面白いですね。
【撮影地点のMapion地図】
(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の東雲北運河』につづく)

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しかし、大型の鳥にもかかわらず、これだけの数が長くもない水路に集まっているということは、よほど餌となる魚類が豊富な水域なのでしょう。


鷺さんの怒りは、水面の静けさを乱して、ご馳走である魚を追いやってしまったこともあるのかも。珍しい"鷺の社交場"を見つけて嬉しく拝見しましたが、これは長居しない方がよさそうです。
ちなみに水深は、10時近くの時点で推算潮位A.P.+0.47mとして、なお1.9mあったのですから、まず木っ端ブネには十分な値といえます。

●船首をめぐらして東へ向き直ると、爆音がして船影が横切りました。先ほど解纜準備をしていた「セレブリティ・クルーズⅡ」が出港してゆくところ。プレジャーのマリーナと、本船級といってよい上背のある船の取り合わせはある種ミスマッチな感じがして、面白いですね。
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(令和4年9月25日撮影)
(『9月25日の東雲北運河』につづく)

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